6月7日、東京都の練馬区はアニメ制作関連事業者を対象とする補助金制度を発表した。平成28年度内に、練馬区内に事業所を開設（移転・新増設・起業）する事業者の費用を一部補助する。練馬区は日本初のカラー長編アニメ映画を手がけた『白蛇伝』の東映アニメーションや、テレビアニメ『鉄腕アトム』の虫プロダクションをはじめ、多数のアニメ制作会社が所在することで知られている。その地盤をより強化するため、平成23年度から新たに事業所を設置するアニメ制作関連事業者に対して補助金制度を設けた。これは新事業者と既存の事業者との間での受発注の促進や、共同事業を促すことで、区内アニメ産業全体の活性化を図ることを目的としている。平成28年度でも引き続き、アニメ制作関連事業者を支援していく。対象事業者はアニメ制作だけでなく、映像やコンテンツ関連の事業者も含まれる。さらに今年度から起業を予定している事業者も対象となった。補助内容は、移転・増設対象企業は練馬区への移転費用として限度額50万円。設備工事・改装工事・制作関連機器購入費は、移転・増設対象企業が限度額40万円、費用の2分の1を補助。起業予定事業者は限度額20万円、費用の2分の1を補助する。毎月の賃借料は移転・増設対象企業が限度額 月額20万円、費用の2分の1を補助。起業予定事業者は限度額 月額5万円、費用の2分の1を補助する。こちらは最長平成31年3月分までの補助となる。それぞれ募集期間は、応募申込書の提出が7月5日、審査書類の提出が7月19日まで。募集事業者数は移転・増設対象企業、起業予定事業者ともに各1社程度を予定している。応募要領などの詳細は練馬区の公式サイトを確認してほしい。[高橋克則]
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