「僕だけがいない街」原作者・三部けいが語る “ある時期を境に、全ての目線が変わった” | アニメ!アニメ!

「僕だけがいない街」原作者・三部けいが語る “ある時期を境に、全ての目線が変わった”

インタビュー

「僕だけがいない街」原作者・三部けいが語る “ある時期を境に、全ての目線が変わった”
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現在(2006年)と過去(1988年)を行き来し、主人公・藤沼悟は悲劇を食い止めるため、愛する人のため、懸命に生きるーー。三部けいによる漫画『僕だけがいない街(僕街)』はヤングエースの連載や単行本第1巻での衝撃的な展開が各所で話題を呼び、「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「これ読んで漫画RANKING」などで続々ランクイン、瞬く間に大ヒット作となった。2016年1月からノイタミナでのTVアニメ化、3月19日(土)からは藤原竜也・有村架純初共演となる映画が公開。同時期(ヤングエース4月号)に原作連載が完結するなど、今なお話題の尽きない作品だ。
多くの読者を魅了する『僕街』はいったいどのように作られたのか。また、公開になったばかりの映画はどう見たのだろうか。原作者・三部けい先生に話を聞いた。

『僕だけがいない街』
http://wwws.warnerbros.co.jp/bokumachi/

■ タイトルを付けるのが苦手だった

ー連載の本編完結お疲れさまでした。作品全体についてうかがいたいのですが、この物語はどのように思いついたのでしょうか。

abesan三部けい(以下、三部) 
元々考えていた物語を、ヤングエースで連載するに当たって今の形に直しました。登場人物も全然違ったんですよ。共通している部分と言えば、時間が戻る要素や犯人のギミック的な要素だけですね。『僕街』を始める時に主人公、家族、友だちと全て設定し直しました。前の物語はヒント程度でしょうか。

ー描き始める時に、全体の流れは決めていたのですか?

三部 
大枠と、スタート地点、それから要所要所は決まっていました。“要所”に辿り着くまでの道筋がいくつもあって、その時その時でベストなものを選んで行きました。最後も「ラストはこんな感じかな」という読後感だけは決めておいて「変わっても構わない」というくらいの感覚でいました。それでもラストまでおおむねイメージ通りに行ったなあと思います。

ー何よりもまず『僕だけがいない街』というタイトルが心に残ります。このタイトルはどのように付けたのでしょうか?

三部 
一話目のプロットより前に、全体のイメージがざっくりできた時に付けました。「主人公がいなくなった状態の時間がある」というイメージでタイトルが浮かんできたんです。奥さんに「どう思う?」と聞いたら「いいね」と言ってくれて(笑)。タイトルを付けるのが苦手な自分から出てきた、いいタイトルだなと自分でも思いますね。

■ 子どもが生まれてから、あらゆるものの見方が変わった

ーキャラクターを作る際、特に主人公の藤沼悟にはどういった思いを込めたのでしょうか。

三部 
うだつの上がらなかった頃の自分を重ねている部分はありますね。一皮剥けるためにはもうひとつ上に何かを重ねないといけない、とは思いつつ辿り着けない人。少年時代や、母親(藤沼佐知子)との会話にも「あるある(あったあった)」とみんなが思えるような過去を描こうと元々思っていたので、結果性質も絵面も地味な大人の悟になりました。その分、少年時代に戻ってからの活躍や成長は見えてくるだろうと。

ー本作の印象的な部分で言うと、悟と佐知子の関係や雛月とその母の関係など、親子のさまざまな描写があります。特に悟に対する佐知子の眼差しは胸を打たれる部分かと思うのですが、三部先生の実体験が反映されていたりするのでしょうか。

三部 
そうですね。子どもが生まれてから、昔のことを思い出すことが多くなったんです。次々とおもしろいくらい思い出すんですよ。アパートを描く時とかも、兄弟がいるのですが、まだ生まれていない頃の記憶を元に描いていたりして。佐知子に関しては自分の母親がモデルという訳でもなく、自分にとって理想の母親像をイメージして描きました。


ー三部先生にとってお子さんが生まれたことは大きかったのでしょうか。

三部 
大きいですね。子どもにこう言ってやれたらいいな、という思いがマンガにも反映されていると思います。いろんなものに対する目線も、子どもが生まれてから確実に変わりましたから。本当に不思議ですよね。

ー雛月と雛月の母親のシーンは非常に息苦しいものがありましたが、ここにも変化はありましたか?

三部 
雛月の母親のイヤな部分は、子どもを持つ以前より上手に描けているのかもしれないなと思いますね。あと、子どもに対する暴力的な描写を俺はあまり描いていないんですよね。やっぱり抵抗を感じてしまって。そこはアニメがうまくシルエットで見せていて、「うまい方法があるんだなあ」と感心しました。
《細川洋平》
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