集英社の少年ジャンプ編集部が、新時代に合わせて取り組むウェブマンガアプリ「少年ジャンプ+」。アプリのダウンロード数も300万を超え、オリジナルマンガも多数掲載、早くも少年ジャンプの主要メディアのひとつとして存在感を発揮している。2015年には、マンガ雑誌の役割のひとつ新人発掘にも乗り出した。マンガ賞として「第1回少年ジャンプ+連載グランプリ」を開催。グランプリ受賞者には、「少年ジャンプ+」での2016年内連載開始とジャンプコミックスで刊行を約束する。単行本化を確約したマンガ賞は、「週刊少年ジャンプ」史上初めてである。2015年12月22日、この「第1回少年ジャンプ+連載グランプリ」の結果が発表された。大賞には三雲ネリさんの近未来ミステリー『誰が賢者を殺したか?』が選ばれた。『誰が賢者を殺したか?』はアメリカのある村で育った少女・ノエルがヒロイン。ある日、医者である父親が事故で亡くなるが、その遺体が謎の男に持ち運ばれてしまう新感覚ミステリーである。賞の特徴は、ジャンプ編集部と読者によって審査が行われたことだ。プロと読者の双方から評価された作品が選ばれる。「週刊少年ジャンプ」副編集長の細野修平さんは、『誰が賢者を殺したか?』について「近未来的なギミックを使ったアイデアの新鮮さ、ヒロインの出自が活きてくる展開、謎解きの面白さなど、“連載”としての魅力が詰まっていた」と絶賛。複雑なストーリー構成ながらも、それを補うヒキの強さが受賞の決め手になったとのことだ。作者の三雲ネリさんは「このような賞をいただけて大変光栄です! また、たくさんの読者の方々に応援していただき、本当に感謝しています!」と喜びの声を発表した。あわせて「第2回少年ジャンプ+連載グランプリ」の開催も発表された。今回も「少年ジャンプ+」連載とジャンプコミックス化が確約されており、多くの投稿が集まるだろう。締切は2016年8月31日を予定している。細野さんは第1回全体の講評として「応募作のレベルは全体的にとても高く、面白かった。ただ、連載で見せる意識が薄く、“長い読切”になってしまっているものが多かった。物語の縦軸を意識して構成してみて欲しい」と語った。どんな意欲作が揃うのか、まだ見ぬ新人の投稿に期待したい。[高橋克則]『誰が賢者を殺したか?』(C)三雲ネリ/集英社
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