レベルファイブと電通、共同出資で米国法人「レベルファイブ アビー」設立 海外向けメディアミックス推進

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レベルファイブと電通は2015年8月31日付で、共同出資会社LEVEL-5 abby Inc.(レベルファイブ アビー)を設立した。資本金は400万米ドルで、レベルファイブが51%、電通が49%をそれぞれ出資する。レベルファイブ代表取締役社長/CEOの日野晃博氏が、代表に就任した。本社は米国のエンタテイメントビジネス企業が集まるカリフォルニア州サンタモニカ市に置かれる。
新会社は、『妖怪ウォッチ』『ダンボール戦機』『スナックワールド』などレベルファイブ作品のゲーム、アニメ、商品化などの海外事業を展開する。当面は、大型プロジェクトの『妖怪ウォッチ』が中心になるとみられる。

レベルファイブは1998年に福岡で設立、ゲーム開発受託で高い評価を受けた。その後2006年に自社初の発売元タイトルのゲームソフト『レイトン教授と不思議な町』を大ヒットさせた。さらに『イナズマイレブン』や『ダンボール戦機』『妖怪ウォッチ』などのヒット作を次々に世に送り出した。とりわけ『妖怪ウォッチ』では、ゲームに加えてテレビアニメ、劇場アニメ、関連玩具が2014年に大ヒットになり、一大旋風を巻き起こしている。
この『妖怪ウォッチ』の北米展開がこの10月から本格スタートする。まず米国では大手子どもチャンネルのDisney XDで10月5日から、カナダでは10月10日よりTELETOONでテレビ放送を開始する。また、11月3日にはVIZ Mediaより英語翻訳版のマンガが出版、11月6日に任天堂3DS向けのゲームソフトが発売になる。さらに2016年1月からは大手玩具メーカーのハズブロが商品展開と、一気にクロスメディアを仕掛ける。複数の大手企業が積極的に事業参加していることから、日本のキッズ・ファミリー向けのコンテンツからの久々の大型ヒットが期待されている。

レベルファイブの北米でのライセンスやメディアミックスは、これまで電通の現地法人電通エンタテインメントUSAが中心となっていた。今回の共同出資会社設立は、関連事業を拡大するなかでレベルファイブ自身がより関わることを目指したと言えるだろう。レベルファイブの海外事業に対する強い意気込みも表れている。
レベルファイブはかねてより米国市場に関心が強く、2011年にはレベルファイブ インターナショナル アメリカ(LEVEL-5 International America Inc.)をすでに設立している。今回のレベルファイブ アビーは2社目の現地法人になるが、ゲーム関連事業を中心とするインターナショナル アメリカに対して、アビーは映像や関連商品を含んだメディアミックスが中心となりそうだ。
またアビーは既存の作品だけでなく、グローバ ルマーケットに特化した新規コンテンツの開発とそのビジネスも目指すとしている。今後、米国発の新タイトル、キャラクターが登場する可能性もある。日本のコンテンツ関連企業の新たな海外進出モデルになるのか、レベルファイブ アビーの今後が関心を集めそうだ。

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《アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.biz》

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