舞台「BLOOD-C~The LAST MIND~」奥行きのある映像、立体感のあるステージ | アニメ!アニメ!

舞台「BLOOD-C~The LAST MIND~」奥行きのある映像、立体感のあるステージ

連載・コラム

(C)Production I.G.・CLAMP/BLOOD-D STAGE PROJECT
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連載第128回
高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義
[取材・構成: 高浩美]

■ 「また一番難しかったのはふるきものといれるモンスター、霊たちの表現ですね。そしてふるきものになりかけの亜人」(奥秀太郎)

アニメ『BLOOD-C』は2011年にテレビシリーズを放送、2012年6月には劇場版『BLOOD-C The Last Dark』が公開された。制作はProduction I.G.、監督は水島努、人気クリエイティブユニットのCLAMPが参加、そのスタイリッシュで斬新な作画演出で人気の高いアニメ作品だ。
この作品が舞台化されるのだが、テレビ版や劇場版の舞台化ではなく、この公演のために書き下ろされた完全新作である。ヒロインは女子高生で巫女の小夜。”ふるきもの”との戦いに明け暮れていた小夜だが、少しずつその真実が明るみになり、最後は壮絶な幕切れであった。舞台版はそのテレビシリーズの終わりと小夜が黒幕を追って東京を訪れる間のストーリーとのことだ。

脚本は『BLOOD』シリーズに携わってきた藤咲淳一。映像だけでなく、舞台、ライブのジャンルでも活躍することになり、ファンとしては期待したいポイント。また、演出は奥秀太郎。昨年の舞台『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』では映像を効果的かつ斬新な使い方でそのセンスの良さを見せてくれた。今年に入っては、宝塚歌劇団の『ルパン三世』で映像演出を担当した。
また、今年11月には13年より“第4の攻殻機動隊”プロジェクトとしてスタートした『攻殻機動隊ARISE』が舞台化されるが、これもまた、奥秀太郎が演出、脚本も再び藤咲淳一、こちらも楽しみである。

映像を個性的に使う奥秀太郎、舞台演出で映像を使うポイントについては「いかに物語を、芝居を回転させることができるかということが最優先です。なので攻めるより守りの姿勢でいることが多いです。理想はお客さんに映像を使っている事を感じさせないというか。あれ?映像あった?あれって映像だったの?美術じゃなかったの?と。ただ映像はもちろん攻めにも守りにも使えるので時に迫りや盆などの機構との連係プレーはエキサイティングですし、映像を使った様々なトリックプレーは日々考えてます。でもいずれはあれ?人じゃなかったの?とか、あれ、ここって劇場じゃなかったの?なんてところまで目指したいですね」と語る。

また、作品世界をどう違和感なく舞台にのせるかについては「原作のBLOODの奥底に流れる重厚なテーマをどれだけわかりやすくシンプルに伝えるか藤咲先生といといろとぎりぎりまで相談しました。物語の構造が複雑なのでどこに焦点をあてるべきかと。また一番難しかったのはふるきものといれるモンスター、霊たちの表現ですね。そしてふるきものになりかけの亜人。実際に生きている人間とそれらとの違いを少しでもわかりやすく衣装を記号にしたり映像を使って世界観を変えたりと。ただ原作が箱庭設定だったりとか、アナログとデジタルの入り混ざった未来とも過去ともつかない、日常のすぐそばに潜む非日常の設定だったりするので意外と劇場という空間にはぴったりの世界観だったりするのではと考えております」

この作品の劇場は三軒茶屋にある世田谷パブリックシアター。形状は2つのパターンに変化する。客席と舞台の境界線のないオープン形式に、もうひとつはプロセニアム形式と呼ばれる額縁型の舞台になる。
また、客席の段床の角度を任意の位置に変角出来るのだが、実はこの劇場だけの試み。また分割取り外し式のライトブリッジがあり、舞台美術やアクティングエリアに合わせて、吊り位置を自由に設定し、照明を仕込むことが可能。使用しない時は舞台袖に片付けて舞台空間を束縛しないようになっているが、これも他の劇場では見ることの出来ないものである。
そういった空間で紡ぎだされる『BLOOD-C』の世界、サプライズな演出に期待したいところだ。
《高浩美》
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