アニメライターの仕事術-第5回 記録から「ムダ時間」をあぶり出せ | アニメ!アニメ!

アニメライターの仕事術-第5回 記録から「ムダ時間」をあぶり出せ

連載・コラム

■記録をしたい!
気が重い原稿を何とか進めたいと七転八倒した記録「アニメライターの仕事術」、第5回です。
GTD(TODOリスト)を導入して、やらなきゃいけないことを「項目化」したことで私にはひとつの動機が生まれました。

項目を消化していった記録を残したい!
GTDはやることを細分化するものなので、1タスクの作業時間は短めになり、「必ず終わる」のです。終わらせることは達成感にも結びつきましたし、その達成感を記録したい!という衝動が起こりました。


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記録をつけるために最初に利用したツールは「Googleカレンダー」でした。
やらなきゃいけない作業はGTDツール「Remember The Milk」で項目化。
そして作業をした成果は、Googleカレンダーに記録しました。

Googleカレンダーを使っていたのは1年間だけです。
GTDも、作業記録も、慣れてくると項目が細かくなってきちゃうんですよね。
大量の項目の入力と作業の記録をPC上でやるのがだんだん面倒になってきてしまいました。。

そして、Googleカレンダーの代わりに自己流で始めたのが「作業記録表」でした。


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見苦しくないようにボカしました(笑)。

これはとても自分に合っていて、今も簡略化した形で続けています。

私の「作業記録表」の作り方ですが、まず市販のスケジュール帳を買ってきました。一週間が1見開きになっていて、1日のタイムスケジュールが書ける「バーチカル」タイプです。
1見開きの一週間づつを、B4サイズに拡大コピー。A42枚を貼り合わせてもOK。
あとは、自分が作業を終えるたびに、その日の時刻に合わせて横棒で区切って書いていくだけです。

大ざっぱに言うと、↓こんな感じ。
――――――――――――――――――――――――
11:00~12:20 仕事術第5回 原稿の続き
――――――――――――――――――――――――
12:30~13:30 昼食
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作業の種類ごとに、5色のペンを使い分けました。色で分類したのは、「自分は何に時間を使っているか」を知りたかったからです。
作業の色分けは、Googleカレンダーから始めていました。
5種類の内訳は、取材や打ち合わせなど「日にちが動かせないもの」、「レギュラー仕事」、「その他の仕事」、「単純作業」。そしてもうひとつが「その日の体調&気力」。
私は気分が上がらないと仕事が進まない自称「テンション型」で、精神的な調子が仕事の生産量に直結することが多かったので、体調&気力の記録は大事でした。

■GTDも、PCからフセンに変更
やっぱり紙とペンは、記録するのがラク!
自分に合ったツールを探すのは大事ですね。

私にとってPC上のものは実感がしにくいところもネックでした。紙をめくったりペンで書いたりするのは、実際に手に触れることが実感に繋がるようです。
PC派と紙派がいますが、どちらが合っているかは人によるようです。夫はPC上のほうが管理しやすいと言っていましたが、私は絶対に紙派! 思いついたことをメモした紙も、PCに入力するよりも、その紙自体を種類別にしたクリアファイルに入れておくほうが管理がラクなのです。

GTDも、PCツールをやめてフセンにしました。
フセンに作業項目を書いて、作業記録表に貼る。作業が終わったらはがして捨てるという形です。紙の中でもフセンにしたのは、必ずしも作業が予定通りにとりかかれない&進まないからです。フセンならすぐに予定の入れ替えができます。

■記録をつけてわかったこと
「作業記録表」のペンの色の内訳は、黒色が原稿や脳をよく使う仕事、青色がメール業務などの軽作業、緑色が家事、オレンジ色が食事や風呂や休憩時間やネット、ピンク色が遊ぶ時間。このほかに、外出の用事は赤い太ペン、体調&気力は黒い太ペンで書き込んでいます。

……後で気がつきましたが、目的もなくネットをだらだら見ている時間は、休憩時間とは別の色を使うべきだなと思いました。

私が作業記録表を書き始めてまず気がついたのは、ムダな時間が多いな! ということでした。

「休憩」とは名ばかりで、目的もなくネットをだらだら見ているようなダメな時間が多すぎる!
原稿をやって脳が疲れたのならば脳を休めるべきなのに、合間合間にネットを見たり書き込んでいたりするから、ちっとも脳が休まっていないんですよ!

このほか、「長く仕事をやった気になっていても、単に作業に集中できずぐるぐる悩んでいただけだった」「PCをつけてもネットを見てただけだった」などなど、自分の状態がみるみる明らかに!

生産性が低いムダな時間を減らす方法を考え始めました。

■ 渡辺由美子(わたなべ・ゆみこ)
アニメを専門にするカルチャーライター。インタビュー記事、評論、エッセイなどの原稿を書いたり、誌面を構成したり。web媒体『ASCII.jp』で「誰がためにアニメは生まれる」を、隔月刊『Febri』で「妄想!ふ女子ワールド」等を連載中。単行本『ワタシの夫は理系クン』(NTT出版)など。渡辺由美子ブログはこちら。
イラスト・宮原美香
《渡辺由美子》
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