会場に入ると、まず「アーティスト・スペース」呼ばれる部屋があり、なにがしかの芸術性が評価されている参加者がブースを出していた。物品を販売しているのは同じだが、さらに先の部屋には、商業的とされる販売ブースが連なっていた。後者では、日本から入手したグッズの販売も見られた。 ほかにも、電子的なゲーム(従来のビデオゲームに加えて、Oculusの体験コーナーが人気を博していた)、カードゲーム、アメコミなどの小規模なコーナーがあったものの、スペースとしては8割から9割方がアニメで占められていた。 また、「J-Musicの部屋」なるものがあって、日本語の曲をかけ続けていたのも印象的だった。聞けば、ブカレスト大学の日本語学科の学生さんが中心になっているそうだ。「こっちの音楽はクラブでかかるようなビート重視のものだけど、日本の音楽には歌詞があり、メッセージがある」というのが評価のポイントだとか。なお、その話を聞いた時にかかっていたのは「恋チュン」である。たしかに……メッセージはある、かもしれない。さらに、彼女ら(女性が多い)がJ-POPとJ-ROCKを峻別しており、J-ROCKとしては、BUCK-TICKやGLAYやBump of Chickenを愛好していたことも付け加える。