本作の見どころは「手描きでのロボットアクション」だ。メカ作画に関して、徐々にCGへと移行している昨今、あえて手描きにこだわったことに関してアミノ監督は「“ロボット描き”と呼ばれる職人アニメーターがいて、僕は彼らの仕事を見たいし見せたかった。律儀な職人達が全力で描いています」と熱意を込めて語った。また、オイルが存在しないため「爆発」が作品世界では起こらない。「プレスガン」と呼ばれる銃形の武器は火薬ではなくピストンでの発砲となるため音響効果に注意を払ったことなどこだわりのポイントも語られた。 テレビ放送で完全新作映像として描かれるエピソードは「ジルグ vs スペルタ部隊」だ。原作ファンからは「ジルグ無双」という名称が生まれるほどの戦いの天才・ジルグが、彼を引き抜こうと画策する敵軍アテネス連邦の精鋭・スペルタ部隊と死闘を繰り広げる。初公開された新作カットのPVも制作済みの全六章と同じくハイクオリティの映像で、保志さんも鳥海さん始め、観客も熱心にモニターに見入っていた。