10月11日から13日まで、ニューヨークの真ん中でポップカルチャーの超大型イベント ニューヨークコミコン(NYコミコン)が開催された。NYコミコンはいまやサンディエゴ・コミコンに迫る規模にまで成長したコミック、マンガ、映画、SF、テレビドラマ、アニメーション、ゲームなどの祭典だ。期間中は13万人を超える来場者が最新作を楽しんだ。このなかで日本の大物クエイエイター、有名プロデユーサーが参加する大型プロジェクトが注目を浴びていた。Wikipediaなどのウィキコミュニティの支援を行うウィキア(WIKIA)が新たに立ち上げた「ANIMANGA WRITING PROJECT(アニマンガの巨匠:ウィキア共同ライティング・プロジェクト)」である。10月11日、12日にプロジェクトを披露するパネルが開催され、日本からマンガ原作の小池一夫さん、マンガやイラストレーションで活躍する岡崎能士さん、ヒロモト森一さんらクリエイターが参加した。アニメプロデューサーとして著名な丸山正雄さん、プロジェクトのプロデューサーを務める池上寛明さんも姿を見せた。小池一夫さんはマンガ原作者、小説家、脚本家として活躍。米国でも評価の高い『子連れ狼』でアイズナー賞も受賞する。岡崎能士さんは『アフロサムライ』、ヒロモト森一さんはアニメや「スターウォーズ」シリーズのコミックなども務めた。丸山正雄さんは日本のアニメスタジオ マッドハウスの創立者、そして数の多くの傑作のプロデューサーとして知られる。今回のプロジェクトの総合指揮を執る。日本の大物の登場にいずれのパネルも大きな盛り上がりを見せた。今回披露された「ANIMANGA WRITING PROJECT」は、少し変わったプロジェクトである。現代らしいインターネットを使ったユーザーによる作品の共同制作により新しいコンテンツを生み出す。まずサイトAnimanga Wikia上に、小池一夫さん、天野喜孝さん、岡崎能士さん、ヒロモト森一さんの4人がそれぞれイラストやキャラクターの説明をアップした。それをもとにファンたちが、「吸血鬼」、「侍」、「少女」の3つテーマで、別々のストーリーが展開する。NYコミコンでのパネルは、このファンミーティングの場として設けられた。完成したストーリーは、今後日本で最終仕上げを行い、作品原作として完成する。その後は、映像化や出版、二次利用などの展開も目指すという。ネット上のソーシャルコミュニティを活かした新しいコンテンツ企画開発、事業化につなげるともしている。ウィキア(WIKIA)/http://www.wikia.com/WikiaAnimanga Wikia/http://animanga.wikia.com/wiki/Animanga_Wiki
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