話題のスペインアニメーション「しわ」 三鷹の森ジブリ美術館配給で6月22日公開 | アニメ!アニメ!

話題のスペインアニメーション「しわ」 三鷹の森ジブリ美術館配給で6月22日公開

スペインで製作されたアニメーション『しわ』が、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー配給で劇場公開される。6月22日より新宿バルト9などでの公開となる。

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(c)2011 Perro Verde Films - Cromosoma, S.A.
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スペインで製作されたアニメーション『しわ』が、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー配給で劇場公開される。6月22日より新宿バルト9などでの公開となる。
『しわ』(原題:『Arrugas』)は、スペインのパコ・ロカさんが描いたマンガを原作としている。世界的にも問題となっている高齢化社会、特に認知症をテーマにし、深い共感を得ている。
出版当初から高い評価を受けており、2011年には小学館集英社プロダクションにより日本語版も発刊された。その年の文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で優秀賞を受賞している。

本作は、そんな話題作をアニメーション映画としたものだ。重くなりがちなテーマを高齢者施設のエミリオとミゲルを中心に暖かみのあるタッチでコミカルに仕上げている。
こちらもスペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞の最優秀アニメーション賞と最優秀脚本賞、またフランスのアヌシー国際アニメーションフェスティバルで特別賞などを受賞するなど評価が高い。
さらにNHKの主催で国内外の教育番組を評価する第39回日本賞でもグランプリを受賞している。2012年末にEテレでも放送されているが、今度は劇場で観るチャンスだ。この機会に初見の人はもちろん、放送で観た人もあらためて劇場に足を運ぶのももいいかも知れない。

アニメーションで監督を務めたさんはイグナシオ・フェレーラス、短編の『死神と老婆(How to Cope with Death)』が映画祭やネットで話題となり一躍有名となった。日本でも実写作品などとのオムニバス作品集『東京オンリーピック』に『早打ち携帯 1000文字級』で参加するなどしている。
今回、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーでの配給となったのは、イグナシオ・フェレーラスさんがファンである高畑勲監督を訪れたことが縁だともいう。三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーは、世界の優れたアニメーションの日本での紹介に積極的に取り組んできた。『しわ』もそうした珠玉のラインナップに加わることになりそうだ。
[真狩祐志]

三鷹の森ジブリ美術館
/http://www.ghibli-museum.jp/

『しわ』
提供: 三鷹の森ジブリ美術館、スタジオジブリ、日本テレビ、ディズニー
特別協賛: 日清製粉グループ
後援: スペイン大使館経済商務部
配給: 三鷹の森ジブリ美術館
《animeanime》
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