4月よりロンドンにて上演される舞台版『もののけ姫』の来日公演が決定! 3月5日(火)に東京・六本木のニコファーレにて会見が行われ、スタジオ・ジブリの鈴木敏夫プロデューサーらが出席した。

『もののけ姫』は宮崎駿の脚本・監督で1997年に劇場公開され、興行収入193億円を記録し当時の日本映画の興行記録を塗り替えた。“タタリ神”の死の呪いを受け旅に出た青年・アシタカが、鉄を作るタタラの民や森を守る山犬の一族、山犬に育てられた少女・サンとの出会いやそこで起こる戦いの中で自然と人間の関係について考えるようになるさまを描いていく。

宮崎駿が自作の舞台化を許諾するのは本作が初めて(スタジオ・ジブリ作品では、2011年に『おもひでぽろぽろ』がミュージカル化)。イギリスの若手劇団「Whole Hog Theatre(ホール・ホグ・シアター)」の創設者でアートディレクターを務めるアレクサンドラ・ルターが本作に感銘を受け舞台化を宮崎監督に直々にオファーし、テスト映像を見た宮崎監督から許可をもらい「Princess MONONOKE~もののけ姫~」として上演されることになった。

会見には鈴木プロデューサーに加えルター氏、今回の日本公演の主催者に名を連ねる株式会社ドワンゴ代表取締役会長で現在ジブリにてプロデューサー見習いとして働いている川上量生、同じく主催の日本テレビのコンテンツ事業局長代理兼映画事業部長の奥田誠治が出席した。

ルター氏は、『もののけ姫』の舞台化を考えた理由について「初めて観たとき『なんて美しいんだ!』と感銘を受けました。2回目に観たときタタリ神のシーンをパペットで表現したら面白いのではないかと思いました。疾走感、生きていることの儚さが描かれているところに惹かれ、それを舞台で表現したいと思いました」と語る。

鈴木プロデューサーは「これまでにもジブリ作品をハリウッドで映画化したい、日本の劇団で舞台化したいというお話はいただいていたが全て断ってきた」と説明。その上で今回、GOサインが出たことについて『ウォレスとグルミット』で知られる友人のニック・パークの紹介があった点と、彼を介して送られてきたパペットによるテスト映像の素晴らしさを挙げる。「(映像を見て)ものの5秒も経たずに宮崎駿が『いいよ、やろう』と言ったんです」と明かした。

舞台化にあたっては「許諾するということは100%信頼し、全てを任せる」(鈴木プロデューサー)という言葉通り、ルター氏に全てを信任。その上で鈴木プロデューサーは「大胆な解釈で変更を加えた方が面白いですよ」、「誤解を恐れず言えば、“ヘンな”『もののけ姫』が見たい。破綻をきたしてもいいから面白い舞台が見たい」と日本とイギリスの文化や宗教間の違いを踏まえた上での新たな創造に期待を寄せた。

ルター氏も「物語はみなさんに親しんでいただいているものがベースですが、舞台ならではの表現を楽しんでもらいたい」と意欲を見せた。

「Princess MONONOKE~もののけ姫~」の日本公演は、4月29日(月・祝)より5月6日(月・祝)までアイア シアター トーキョーにて(英語版・日本語字幕付き)。
(原題:ロンドン発舞台版『もののけ姫』日本公演決定! 鈴木P、大胆な解釈に期待)
《text:cinemacafe.net》