六本木ヒルズでメディア芸術ライブラリーカフェ アニメ・マンガから特撮、アートまで | アニメ!アニメ!

六本木ヒルズでメディア芸術ライブラリーカフェ アニメ・マンガから特撮、アートまで

文化庁メディア芸術祭開催期間中、六本木ヒルズでも連動した多数の企画が行われる。メディア芸術ライブラリーカフェを設け、芸術祭受賞作品や関連書籍を用意する。さらに各分野のクリエイター、研究者らによるトークイベントも開催する。

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2月13日から24日まで、国立新美術館を中心に東京・六本木地区で第16回文化庁メディア芸術祭が開催される。毎年大きな盛り上がりを見せる大型イベントだが、2013年は期間中、六本木ヒルズでもこれに連動した多数の企画が行われる。
六本木ヒルズを会場にメディア芸術ライブラリーカフェも設け、芸術祭受賞作品や関連書籍を用意する。さらに各分野のクリエイター、研究者らによるトークイベントも開催する。

ライブラリーカフェの目的は、文化庁が現在取り組んでいるメディア芸術コンソーシアム構築事業の内容や成果を紹介するものだ。コンソーシアム構築事業ではメディア芸術の調査やアーカイブ化を行っている。
そのジャンルは、マンガ、アニメーション、ゲーム、メディアアートからさらに特撮、それに関連する学術・研究にも及ぶ。各企画ではカジュアルなかたちでこの最新動向を知ることが可能だ。スケジュールを合わせて出かけたいところだ。

トークセッションでは興味あるテーマで専門家が語る。「メディア芸術の孤児、特撮」は近年、日本の映像表現として再評価の機運が高まる特撮にスポットを当てる。特撮研究所の尾上克郎さん、三池敏夫さん、映画監督の樋口真嗣さんらが登壇する。
「ロボットアニメの発展と文化的意義」も、これまであまり語られることのなかったロボットアニメの文化としての側面に着目したものだ。メカニックデザイナ-の大河原邦男さん、ゲームプロデューサーの寺田貴信さん、さらにサンライズ文化推進室室長 井上幸一さん、アニメ評論家氷川竜介さんがトークする予定だ。

「マンガ・アニメーション研究を可視化する!」は、こちらも近年注目を浴びているが、全体像が見えにくいマンガ・アニメーションの研究をテーマにする。アカデミックの現場からの報告になる。
さらにマンガ分野からは、こちらも話題が増えているマンガと海外のつながりとして「『マンガとMANGAをつなぐ翻訳』-Manga Translation Battle 2012から見る、海外における日本マンガのいまー」を予定する。マンガの翻訳コンテストの経験から、その受賞者、審査員、出版編集者、マンガ翻訳家がマンガと世界のつながりについて考える。
「オーラルヒストリー 杉井ギサブロー監督に聞く!」は、アニメーションの証言者として1年間、計11回にわたり行ったプロジェクトの報告だ。クリエイターやプロデューサーが頭の中にだけ持っている知識を聞き取りというかたちで引き出し、保存するユニークなプロジェクトを紹介する。

イベント・シンポジウムは、いずれも事前申込制となっている。メディア芸術カレントコンテンツのサイトにて申し込む。いずれも先着順となっているため、早めの予約がお薦めだ。

メディア芸術ライブラリーカフェ
/http://mediag.jp/project/project/media-library-cafe.html

2013年2月13日(水)~24日(日)
11時~23時
場所: 六本木ヒルズ ヒルズカフェ/スペース (東京・六本木)
入場無料(カフェエリアのご利用を除く)
/http://mediag.jp
主催: メディア芸術総合情報事務局

■ Presentation
コンソーシアム構築事業での取り組みや成果の展示
■ Library
約 300冊のメディア芸術関連書籍を一堂に

■ 『メディア芸術の孤児、特撮』
2月13日(水) 19時~21時(開場18時半)
尾上克郎 (特撮研究所 専務取締役/特撮監督)
原口智生 (監督、特技監督、造型師)
樋口真嗣 (監督)
三池敏夫 (特撮研究所/特技監督)
モデレーター: 氷川竜介(アニメ評論家)

■ 『メディア芸術はそもそも超域(スーパーローカル)』
2月15日(金) 19時~21時(開場18時半)

■ 『マンガ・アニメーション研究を可視化する!」
2月17日(日曜日) 11時~12時半(開場10時半)
スピーカー:
キム・ジュニアン (日本国際交流基金日本研究フェローシップ/東京造形大学客員研究員)
杉本バウエンスジェシカ (京都精華大学国際マンガ研究センター研究員PD)
土居伸彰 (日本学術振興会特別研究員/日本アニメーション学会理事)
西原麻里 (同志社大学社会学部嘱託講師)
モデレーター: ジャクリーヌ・ベルント(京都精華大学マンガ学部教授/マンガ研究科長)

■ 『ロボットアニメの発展と文化的意義』
2月20日(水曜日) 19時~21時(開場18時半)
ゲストスピーカー:
大河原邦男 (メカニックデザイナ-)
寺田貴信 (ゲームプロデューサー)
スピーカー:
井上幸一 (株式会社サンライズ文化推進室 室長)
氷川竜介 (アニメ評論家)

■ 『マンガとMANGAをつなぐ翻訳』
2月21日(木曜日) 18時半~20時(開場18時)
場所: 六本木ヒルズ アカデミー
春田なな (マンガ家)
清水梨慧子 (マンガ翻訳家、大賞受賞者)
サベジ佐和 (翻訳家、一般投票賞受賞者)
ウィリアム・フラナガン (マンガ翻訳家、コンテスト審査員)
[トークセッション]
スピーカー:
冨重実也 (集英社 りぼん編集長)
吉羽治 (講談社国際事業局 局長)
マット・アルト (翻訳家)
清水梨慧子 (マンガ翻訳家、大賞受賞者)
ウィリアム・フラナガン (マンガ翻訳家、コンテスト審査員)
モデレーター: 椎名ゆかり(文化庁芸術文化課支援推進室メディア芸術交流係 研究補佐員)

■ オーラルヒストリー 杉井ギサブロー監督に聞く!』
2月23日(土曜日) 14時~16時(開場13時半)
ゲストスピーカー
杉井ギサブロー(アニメーション監督)
スピーカー:
木村智哉( 早稲田大学演劇博物館演劇映像学連携研究拠点 研究助手)
原口正宏 (リスト制作委員会 代表)
モデレーター: 津堅信之(京都精華大学マンガ学部アニメーション学科 准教授)
《animeanime》
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