M&A企業が目立つ出展ブース | アニメ!アニメ!

M&A企業が目立つ出展ブース

イベント・レポート

bandainamoco.JPG 今年のゲーム業界のトレンドといったものが比較的見え難かった東京ゲームショウ2005である。しかし、新たなハードやソフトとは全く異なる部分で目についたのが、ここ1年間でM&A(企業の買収・合併)を行なった大企業の姿である。
 正直、会場を歩いているとあの企業もこの企業もという感じであった。バンダイ、ナムコ、スクウェアエニックス、トミー、セガ、ガンホー、コナミ...とこの一年間で何らかのM&Aに関わらなかった企業を見つけるのが大変なぐらいであった。
 それは、企業再編を続けるゲーム業界と大企業、大資本のビッグビジネスに様変わりして行く近年のゲーム産業そのものである。一方で、合併や企業統合で共同出展ブースなどが増え、一企業のブースが大きくなる一方で国内ゲームソフト会社の企業ブースの数自体は減っている。そうしたものを見ると、大予算、大作主義のゲームソフト会社だけになってしまうかもしれないことについてはある種の危機感を感じるのも確かである。

 M&A関連で一番目立っていたのは今年春に経営統合を発表し、つい先日も新しいゲーム開発会社バンダイナムコゲームスの設立を発表したバンダイとナムコである。バンダイとナムコは、共同ブースによる出展をしただけでなく、オレンジ色でエネルギッシュなイメージを放つ新会社ロゴをブースの中心に据えていた。今回のゲームショーを両社統合のアピールの場として活用している様子が見て取れた。
 しかし、出展形態自体は向かって右手にバンダイグループ、左手にナムコと完全に分かれておりインフォメーションも別に設置されていた。考えてみればまだ実際に合併は始まっておらず、ふたつの会社が存在しそれがひとつになることをあらためて感じさせた。

sega.JPG 一方、完全に統合されたのはセガサミーである。一昨年はセガとサミーという別会社で、昨年はセガサミー共同出展であったが、今年はセガの名前で単独出展になっている。それは、セガサミーが合併から一年足らずの間にグループ会社を完全に再編したためである。
 セガは持株会社セガサミーの中でコンシュマーゲームブランドとして残り、サミーのコンシュマーゲーム部門を完全に吸収した。逆にサミーは、パチンコ・パチスロ部門のみを扱うためゲームショウには現れなくなったわけである。

PDRM1002.JPG このほか、スクウェア・エニックスに株式公開買付をかけられているタイトーは、何事もなかったように離れた位置でそれぞれブースを構えていた。スクウェアエニックスはタイトー買収後も、ブランドは残したままグループ化するとしているので、今後も今のかたちが残される可能性が高いだろう。
 先日、ソフトバンクグループに買収されることが明らかになった韓国の大手ゲーム会社グラヴィティーは、ソフトバンクグループのガンホーオンラインと並んでブースを構えていた。それに加えて、『ラグナロク』といった同じゲームを取り扱っていることから違和感が少なく、この買収はうまく行く可能性が高いのでないかと思わせた。
GGHO.JPG ビジネスショーにおける企業ブースの大きさ、配置は、その関連業界の領土図だと言われることも多い。こうした勢力図の大きな変動は、これからもしばらく続くのかもしれない。

/東京ゲームショウ2005
《animeanime》
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