フランスのアヌシーで開かれていたアニメーションフィェスティバルのアヌシー2005の受賞作品が発表された。残念ながらおよそ230作品から選ばれた9部門21作品の受賞作品の中に日本からの出品作品は含まれていない。 劇場映画の大賞ともいえるクリスタル賞を受賞したのはハンガリーのAron GAUDER監督の『ザ・ダイレクト』である。『ザ・ダイレクト』はブタペストのゲットーを舞台にしたリアルな内容で2Dと3Dの技術を融合させた作品となっている。 また、短編アニメーションのクリスタル賞には、オーストラリアのアンソニー・ルーカス監督『神秘的で地理的なジャスパーモレロの冒険』、テレビアニメーションのクリスタル賞にはイギリスのマーク・ベイカー、ネヴィル・アストレイ両監督が2歳から5歳児向けに制作した『ペッパ・ピッグ‐仕事をするミイラブタ‐』が選ばれた。また、変わったところではテレビシリーズの特別賞にアメリカのTVアニメーションとして人気の高い『スポンジボブ』が選ばれているのが目を引いた。 ヨーロッパ開催という事情のためか受賞作にはヨーロッパの作品が目立ったが、ヨーロッパ作品がアート指向の強いアニメーション作品に強みを持っていることもこうした結果を反映しているのだろう。 国別では、開催国のフランスの受賞作品が2作品に留まったのに対して、イギリスから6作品が受賞したのが際立っている。そのイギリスからの受賞の中で広告部門の受賞作品は、ホンダのコマーシャルのためのアニーション作品であった。米国からは3作品、カナダとオーストアリアから各2作品ずつが選ばれているが、日本以外の韓国、台湾といったアジアの国・地域も出品作品はあったものの受賞はなかった。アヌシー2005 受賞作品一覧 /http://www.annecy.org/home/index.php?Page_ID=604
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