2009年8月、スイス・ロカルノで行われるロカルノ国際映画祭で、大規模な日本アニメ特集「MANGA IMPACT」が開催された。上映された作品はおよそ200本、最近の長編アニメ映画だけでなく、テレビアニメや戦前の短編アニメーション映画など、まさに日本のアニメの歴史を振り返るものとなった。 近年、海外で日本のアニメに対する関心が高まっているが、ロカルノの特集は国外で行われた日本アニメのイベント、紹介では過去最大級のものである。 ロカルノ国際映画祭は、ヨーロッパで有数の歴史の長さを誇る。カンヌやベルリンに次ぐ影響力のある映画祭とされている。 また、映画祭開催期間中には、高畑勲監督、富野由悠季監督が名誉金豹賞を受賞したのも大きなトピックスである。日本の「アニメ」が、グローバルな映画の世界に大きな影響を与えるひとつのジャンルであることが認められたと言っていいだろう。