10月22日、東京・六本木をメイン会場にする第24回東京国際映画祭が開幕した。初日にとなった22日には、例年どおり六本木ヒルズ けやき坂にグリーンカーペットが敷かれて国内外の俳優や監督、プロデューサー、およそ400人以上が姿を見せた。 このなかには海外からジャッキー・チェンさん、ミラ・ジョヴォヴィッチさん、ヴィム・ヴェンダースさんといった大物が登場した。また、国内でも中川翔子さん、役所広司さん、小栗旬さん、阿部寛さん、中井貴一さん、黒木メイサさんら多くの豪華ゲストが登壇した。 (c)2011 TIFF アニメ作品では、東京国際映画祭がワールドプレミアとなる『マジック・ツリーハウス』の声優出演した芦田愛菜さんが作中のキャラクター着ぐるみと現れ会場を沸かせた。また、海外から原作者のメアリー・ポープ・ オズボーンさんが来日し、グリーンカーペットを盛り上げた。 映画祭期間中は、招待作品となった本作のほかにもアニメーションが上映される。やなせたかしさん原作のファンタジー『ハルのふえ』、山村浩二監督の最新短編アニメーション『マイブリッジの糸』、日本の劇画家辰巳ヨシヒロ氏をモデルにしたシンガポール作品『TATSUMI』などである。 グリーンカーペット後は、TOHOシネマズ六本木ヒルズに会場を移しオープニングセレモニーとなった。セレモニーには、野田佳彦総理が登壇し、「映画は本当に素晴らしいし、いい映画は永遠に残ります。その感動を、国境を越えて分かち合うのが、映画祭の意義だと思います。第24回のこの東京国際映画祭を通じて、この東京から感動の渦が世界に広がることを期待したい」と挨拶をした。 映画は、国が進めるコンテンツ振興やクールジャパン戦略の核のひとつである。総理の挨拶は映画祭が日本の映像文化と産業のコアプロジェクトであることを感じさせる。実際にグリーンカーペットには国内外より640以上のマスコミが取材に訪れている。メッセージの発信効果は絶大だ。 さらに映画祭期間中は、映像関連の様々イベントが設けられている。国際コンテンツ見本市のTFFCOM、大型コンファレンス・ユニジャパンエンタテインメントフォーラム、クリエイティブ・マーケット東京、文化庁映画週間、東京国際アニメ祭2011 秋、国際ドラマフェスティバル・・・といった具合だ。 様々なアングルから集中して映像を取り上げる。今回のオープニングは、そうした活動のオープニングとも言えるものだ。第24回東京国際映画祭/http://2011.tiff-jp.net/ja/ (c)2011 TIFF
「東京国際映画祭」“日本のアニメ”の発信から、“世界のアニメ”を知る場所へ【藤津亮太のアニメの門V 第100回】 2023.11.8 Wed 11:30 11月1日、第36回東京国際映画祭が閉幕。昨年まではジャパニーズ…