「HEROMAN」 東京アニメフェアから大型スタート | アニメ!アニメ!

「HEROMAN」 東京アニメフェアから大型スタート

3月25日、東京ビッグサイトで開幕した東京国際アニメフェア2010のステージⅡにて『HEROMAN』キックオフイベントが開催された。この『HEROMAN』は、アメコミの巨匠であるスタン・リーさんと日本のアニメーション制作スタジオであるBONESがタッグを組んだことで早くも話題

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 3月25日、東京ビッグサイトで開幕した東京国際アニメフェア2010のステージⅡにて『HEROMAN』キックオフイベントが開催された。この『HEROMAN』は、アメコミの巨匠であるスタン・リーさんと日本のアニメーション制作スタジオであるBONESがタッグを組んだことで早くも話題を呼んでいる作品だ。
 イベントにはBONES代表取締役の南雅彦さんと監督の難波日登志さん、声優の小松未可子さん(ジョーイ役)、小幡真裕さん(リナ役)、チョーさん(デントン役)が登壇した。このほか、スタン・リーさんやオープニングテーマ「Roulette」を歌うTETSUYAさん、エンディングテーマ「CALLING」を歌うFLOWがビデオメッセージを寄せるなど、豪華な進行となっていた。

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 『HEROMAN』について難波監督は「内容的には分かりやすい、ストレートな完全無敵の勧善懲悪モノ、ヒーローものだと思っていいと思います」と切り出した。「原作者がスタン・リーだということで、アメコミをベースにしていると思われがちなんですが、それプラス、スタッフでの味付けを行って素晴らしい料理を作り上げたような作品」になっているという。
 「最初スタンからもらった原作・原案・プロットなんですけど、これがテレビシリーズとかという意識ではなく、こういう作品を作りたいという思いだったので、まずこれをテレビシリーズで出すのに、どれだけの分量でなければならないのかとかあって」との南さんの発言に対し、難波監督は「見せてもらったら物凄い密度のものではあったんですけど、お話をもらって読ませていただいた感想として、これは1年間かけても作れないかも知れないという予測があって見ていたんですけども、実際お話を詳しく聞いたら内容の濃いお話だったんですよね」と応じた。
 具体的には「テレビシリーズだと8話9話くらい」(南)で、「そのくらい展開もスピーディーで飽きさせない。それをアニメ化出来たんではないかと自負してます」(難波)とのことだ。

 また『エウレカセブン』や『エヴァンゲリオン』などのデザインをやっているコヤマシゲトさんが参加しているのがトピックでもある。「今回メインでキャラクターとかヒーローマンのデザインをやって頂いて、日本だけでなく海外にも通用するデザインを上げることが出来た」(南)。
 そして「年月が苦労の塊みたいなとこがあって、やっぱり丸4年この作品を作らせてもらっていたんで、早くみんなにみせたい」(難波)と、制作期間の長さにも言及した。
 「内容は保証しますので期待してみてもらいたいと思います。そこは無駄にかけた時間じゃなくて、本当にこの作品を作るための時間だったと思います。色々な物凄い数の人が参加することによって作られてるアニメーションなんですが、その人達の思いが反映される。このヒーローマンに思いを賭けてくれたスタッフの数がものすごくて、それがいい意味で作品のクオリティの高さとか内容の濃さとかに反映されてると思います」(難波)。

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 それから声優へと話が移った。アニメのオーディションを受けたのが初めてというジョーイ役の小松さんは、「とにかく最初は緊張でしたね。どのようにマイク前に立って演技すればいいのかとか、映像を見ながら演技するというアニメのアフレコの仕方というのを初めて知ったので、とにかく周りがベテランの方々に助けて頂きながら収録をしてきました」と感想を述べた。「ジョーイも仲間とヒーローマンに支えられて成長したい、成長したり戦って行くんですけども、自分の生活にもそういうことは例えられると思うし、ヒーローというのも自分1人では成り立たないと思うんで、自分にとってのヒーローって何だろうなと思いながらこの作品を感じていただけたらと思います」。

 またリナ役の小幡さんは「リナはジョーイが一番大好きなんですけど、性格は世話焼きだったり自分が知らないことがあったら知りたいし、ジョーイたちが行くなといったら私もいくみたいな感じでついていっちゃうくらい。いざピンチな時には私を守ってねってジョーイに言える、そういう女らしいところもある可愛らしいキャラクターです。行動力とかおてんばなところは似てるので演じやすかったです」と述べた。「ヒロインとしてジョーイといい感じになる回とかもありますんで、是非見てください」。
 一方ベテランのチョーさんは「ルンルン気分でした。わくわくしながらですね、毎回撮りに行きました」と若い2人を見守るような感じだった。「新しいもの、若いもののパワーをいただけるんですね。だから凄く楽しかったです」。

 そして難波監督も「結構な数の人たちのオーディションの中で勝ち抜いたのがこの2名だと思って頂いていい。そのくらい役に合っているし、将来性もある。本当にいい演技をしてくれていると思います。選んでよかったと思います」とエールを送った。

 最後に楽曲についても語られた。劇中ではMETALCHICKSのほか16のアーティストが提供している。「この作品自体はアメリカと日本のコラボみたいなとこがある感じでして、アメリカの空気をより、この作品に反映させるためのミュージシャンは誰だろうというところも関係していて、お願いすることになったということです」(南)。楽曲の幅広さも見所だということで期待が高まる。

 『HEROMAN』は4月1日の18時より、テレビ東京系6局で放送が開始される。これに先駆けてスクウェア・エニックスからコミックスの1巻が発売になっていることも踏まえ、どのような作品なのかを堪能してほしいとイベントが締められた。
【真狩祐志】

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ヒーローマン /http://www.heroman.jp/

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