この宮城・仙台アニメーショングランプリは、東北地域発の作品として支援するため、全国からアニメーション制作に関する企画力や技術力を持つクリエイターの発掘を目的として今回初開催された。東北では1998年から2003年までデジタルコンテンツグランプリ東北が開催されていた。アニメーションに特化してはいるものの、コンテンツ産業に対する取り組みの再燃が感じられる。

最終的に残っていた13作品から、グランプリにはディスバウンドディメンションの『夏の夜の出来事』が選ばれた。ディスバウンドディメンションは尾小山良哉氏を代表とした、東京にある制作スタジオである。
優秀賞となった福岡の制作スタジオ・空気の白川東一氏による『ぴったんこ!-太陽先生とぴったんこ-』をグランプリに推す声もあったそうだ。
このほかサンライズ作品などに関わった元アニメーターの今野昌浩氏が制作した『しおかぜのネコ』が優秀賞などとなっている。プロとアマの区別を設けない募集ではあったが、やはりプロとして完成度の高さが評価されやすい結果となっている。

この後、東北経済産業局から東北でのコンテンツ産業に対する取り組みの概略が語られた。これらの内容については、宮城・仙台アニメーショングランプリなどが共同出展しているブースでも確認できる。
【真狩祐志】
宮城・仙台アニメーショングランプリ /http://www.1038anime.jp/
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【宮城・仙台アニメーショングランプリ 受賞作品一覧】
グランプリ
『夏の夜の出来事』 ディスバウンドディメンション
優秀賞(自由課題/一般部門)
『しおかぜのネコ』 今野昌浩
優秀賞・審査委員長特別賞(自由課題/一般部門)
『Umbrella』 寺園聖市
優秀賞(子供向け教育アニメーション/一般部門)
『ぴったんこ!-太陽先生とぴったんこ-』 白川東一
優秀賞(子供向け教育アニメーション/学生部門)
『おりがみのまほう』 佐藤南
特別賞(自由課題/学生部門)
『妄争ヒーローズ』 妄想委員会(代々木アニメーション学院仙台校)