魍魎の匣 放映開始 中村監督「原作に誠実に作りたい」 | アニメ!アニメ!

魍魎の匣 放映開始 中村監督「原作に誠実に作りたい」

 大ベストセラー作家 京極夏彦さんの代表作『魍魎の匣』をマッドハウスがアニメ化、そしてCLAMPによるキャラクターデザインと、TVアニメ『魍魎の匣』がこの秋大きな話題を呼んでいる。
 10月7日深夜よりテレビ放映が始まり、期待通りの注目を集めている。この『魍魎の

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 大ベストセラー作家 京極夏彦さんの代表作『魍魎の匣』をマッドハウスがアニメ化、そしてCLAMPによるキャラクターデザインと、TVアニメ『魍魎の匣』がこの秋大きな話題を呼んでいる。
 10月7日深夜よりテレビ放映が始まり、期待通りの注目を集めている。この『魍魎の匣』のアフレコ会見が9月に開催された。 

 会見には番組の主人公で探偵役となる京極堂を演じる平田広明さん、中村亮介監督、それに原作者の京極夏彦さんも姿を見せる豪華なものとなった。
 会見の中では、京極夏彦さんによる自身の代表作がアニメ化されることに期待する発言もあり、ファンだけでなく原作者からも番組に高い期待が寄せられている。そして監督からは、優れた原作を優れたアニメにする作品意気込みが語られた。

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    (c)京極夏彦/VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
    キャラクターデザイン原案:CLAMP(C)2008 CLAMP

 京極夏彦さんはアニメ化について、「僕は原作を提供しただけで、それぞれの作品については一読者であり一視聴者でしかないわけですから、その作品として作り手の方々が納得でき、受け手が喜んでくださるような作品になるのであれば何も言うことはありません。ただ原作者という立場上、作品の制作過程に関わることになるため、スタッフの方々の熱意や努力が分かってしまいまして、より期待感は高まっております。今回のアニメーションに関してはひとつも注文をつけておりません。ただいつもお願いをするのは『面白い作品にしてください、できれば当ててください』という2つです。これは非常に作りやすい反面大変なプレッシャーになるということで、嫌がられています(笑)」
 「原作というのは、きっかけに過ぎないんですね。僕の小説をきっかけにして、結果的に面白い作品ができれば良いんだと思うんです。原作はあくまでも小説ですから、そのまんまには作れないし、作る意味もない」と原作とは違う作品との考えである。一方で、完成度の高い、面白い作品をという厳しい注文がでた。

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 これに対して中村監督は、「僕は原作を誠意をもってやっていこうと思います。原作に“忠実”ではなく、“誠実”に、世界観やエッセンスを表現したいです」とアニメならではの表現を目指す。原作を活かしつつ、かつ原作とは異なる魅力的な作品が生まれそうだ。
 そして京極夏彦さんが「よく『原作に忠実に』といいますが、忠実だと言っている作品ほど忠実でなくなるものです。1000人いたら1000人なりの解釈の仕方があるので、忠実に作るというのは不可能なんです。しかし監督のように、“誠実”に、作品のエッセンスを導き出したいというものは、だいたい方向性があっているので、不思議なことに忠実になるんですよね。今の監督の言葉を聞いて安心しました」と、今後の作品に大きな期待を示した。

kyougokudo.jpg そのアニメ版の主役京極堂を演じる平田広明さんは、「原作を読んだとき、京極堂というキャラは頭が良く、論理的で、事件を解決していくさまが非常に爽快でした。アニメではどうなるのか楽しみです。
 演技をするにあたっては相当難しいと思いましたね。人物像を作るのは勿論ですが、まず言っている中身を理解して喋らないとな、と。少しでも京極堂の知能レベルに近づこうと必死に努力しております。
 京極堂の見所はトリックを使って鳥口をはじめとするキャラクターを騙したりするところです。見ていらっしゃるみなさんにもそんなサスペンス要素の楽しさをお伝えしたいです」と主人公の魅力を語った。

魍魎の匣公式サイト /http://www.ntv.co.jp/mouryou/

          (c)京極夏彦/VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
                  キャラクターデザイン原案:CLAMP(C)2008 CLAMP
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