東京国際アニメフェア2012の第11回東京アニメアワードの受賞作品が発表された。劇場長編やテレビシリーズなどが対象のノミネート部門では、グランプリに相当するアニメーション・オブ・ザ・イヤーに『コクリコ坂から』が選ばれた。 東京国際アニメフェアは、今年の開催で10周年を迎える。第1回の新世紀東京国際アニメフェア21では『千と千尋の神隠し』がグランプリであった。昨年の開催は中止となったももの、アワードの表彰式は10月に実施された。 第10回のアニメーション・オブ・ザ・イヤーは『借りぐらしのアリエッティ』で、今回の『コクリコ坂から』で2年連続スタジオジブリ作品となった。10年を経て世代が受け継がれているかのような格好にもなっている。 海外から中国の『Pig Sale』(Chen Xifeng)がグランプリとなったが、受賞全体を見ると国内作品が多めになっている。優秀作品賞一般部門に『これくらいで歌う』(椙本晃佑)や同学生部門に『おにしめおたべ』(今林由佳) などや、Cortoons Italia 2012賞に『チルリ』(川﨑健司)、入選に『rain town』(石田祐康)、『Spots Spots』(胡嫄嫄)、『やさしいマーチ』(植草航)となった。 椙本さんの『これくらいで歌う』は、第23回CGアニメコンテストや第13回DigiCon6でグランプリなどと破竹の勢いとなっているが、椙本さんはこれまで東京アニメアワードにおいても『the TV show』や『FULL Moon Party』で受賞しており常連となっている。同じく他でも受賞の多い『rain town』の石田さんは、第9回に『フミコの告白』以来2回目だ。 このほか今林さんの『おにしめおたべ』、胡さんの『Spots Spots』、植草さんの『やさしいマーチ』と、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の作品が躍進を見せているのも特徴になっている。 今年のグランプリは中国作品となったが、過去を振り返っても海外勢のグランプリが多い。前回の公募部門グランプリはフランスの名門ゴブランの『Trois Petits Points』(Alice DIEUDONNE)であった。 前回は他の海外作品でも一般部門の優秀作品賞にアメリカの『Thought of You』(Ryan Woodward)などと目立っていた。この 『Thought of You』はネットでも話題になった作品で、作者は昨年マーサ・グレアム生誕117年でGoogleロゴのアニメーション制作などもしている。【真狩祐志】東京国際アニメフェア /http://www.tokyoanime.jp/当サイトの関連記事/東京アニメアワードに「コクリコ坂」、「タイバニ」、「まどマギ」受賞東京国際アニメフェア2012 公募部門作品一覧グランプリ『Pig Sale』 Chen Xifeng(中国)優秀作品賞一般『DRIPPED』 VERRIER Leo(フランス) 『これくらいで歌う』 椙本晃佑学生『おにしめおたべ』 今林由佳 『ざりがに』 川平美緒特別賞『Happy Anniversary』 cheng teng(中国)東京ビッグサイト賞『灯り』 岩永大蔵Cortoons Italia 2012『チルリ』 川﨑健司入選『rain town』 石田祐康『Spots Spots』 胡嫄嫄『やさしいマーチ』 植草航
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