8月31日から9月10日まで開催される第68回ベネチア国際映画祭の公式上映作品が発表された。注目されるコンペティション部門には、園子温監督の最新作『ヒミズ』が選ばれた。他の20作品と共に金獅子賞などを競う。 コンペティション外で公式上映となるのは、日本ホラー映画を代表する清水崇監督の新作『ラビット・ホラー3D』がである。海外で高まっている清水崇人気を感じさせる。 アニメーション作品が活躍するのが、映画の新しい潮流を紹介するオリゾンティ部門である。長編映画だけでなく、短編映画も上映する同部門には55本の作品が選ばれている。このなかに日本のアニメーションから、平林勇さんの『663114』と水江未来さんの『MODARN』がノミネートされた。 平林さんは2009年には『aramaki』がノミネートされており、それに続くものだ。平林さんはCMディレクターとして活躍しており、アニメーション以外にも様々な映像作品を手がけている。アニメーション作家として活躍する水江さんは、これまでも国内外の映画祭やコンテストで多くの受賞や入選経験がある。 オリゾンティ部門には、このほか塚本晋也監督の『KOTOKO』、イランの巨匠アミール・ナデリ監督を迎え日本で製作した『CUT』も選ばれている。出演は西島秀俊さん、常盤貴子さんら。オリゾンティに相応しい個性派映画が揃った。【真狩祐志】ヴェネチア国際映画祭 /http://www.labiennale.org/
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