「リタとナントカ」アヌシー映画祭でTV番組部門に公式出品 | アニメ!アニメ!

「リタとナントカ」アヌシー映画祭でTV番組部門に公式出品

アヌシー国際アニメーションフェスティバル2011年の公式出品作品(Official Selection)を明らかにした。

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 6月6日から11日までフランスで開催されるアヌシー国際アニメーションフェスティバル2011年の公式出品作品(Official Selection)を明らかにした。
 今回発表されたのは、コンペティションの対象となる短編アニメーション、テレビシリーズ、テレビスペシャル、教育・科学・産業、広告、ミュージックビデオ、学生の合計7部門172作品、さらにコンペティションの対象とならない短編アニメーション35作品である。

 日本からはテレビシリーズ部門の『リタとナントカ「がっこうへいく」』(高木淳監督)、ミュージックビデオ部門の『amazarashi「クリスマス」』の2作品が選ばれた。昨年は50周年大会ということもあり、日本の作品も多くノミネートされていた。しかし今回はややと寂しい結果になっている。
 『リタとナントカ がっこうへいく』は、2006年にフランスで発刊されて人気の絵本をアニメーション化した作品。日本アニメーションが制作、国内では子供向けの作品としてNHK教育で放映され人気を博している。
 『amazarashi「クリスマス」』はロックバンド「amazarashi」のMVである。作者のMasaki YOKOBEさんは、今年の文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で優秀賞を受賞しているYKBXさんである。こちらは同じamazarashiの曲の『夏を待っていました』が対象となっていた。
 昨年は、ミュージックビデオ部門に日本から『日々の音色』出品され、見事受賞を果たしている。決して数は多くないミュージック部門に2年連続日本作品が出品される。

 このほか賞の選考外ではあるが公式上映される作品として、竹内泰人氏の『魚に似た唄』が選ばれている。この作品は国内では東京国際アニメフェア2010のシンポジウム「個人発アニメーションの15年史」で初公開の後、デジタルクリエイターズコンペティション2010で金の翼賞などを受賞してきた。

 アヌシー国際アニメーションフェスティバルはフランスのアヌシー市で1960年から開催されている歴史と伝統のある映画祭である。同じフランスのカンヌ国際映画祭からの独立ということやアカデミー賞の公認映画祭の1つでもあることから、グランプリを受賞した作品はアカデミー賞へのノミネートに対してアドバンテージを得やすい傾向がある。
 短編に関してはここ数年、アカデミー賞の短編アニメーション部門において受賞にまで至る例が続いている。今回の第83回で受賞していた『The Lost Thing』も昨年のアヌシーでグランプリを受賞していた作品だ。第80回の『ピーターと狼』や第81回で受賞した『つみきのいえ』(加藤久仁生監督)もアヌシーでグランプリを受賞していた。
【真狩祐志】

アヌシー国際アニメーションフェスティバル /http://www.annecy.org/

『リタとナントカ』 /http://www9.nhk.or.jp/anime/rita/

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アヌシー2011 短編ノミネート作品

テレビシリーズ部門
 『リタとナントカ「がっこうへいく」』 高木淳

ミュージックビデオ部門
 『amazarashi「クリスマス」』 YKBX

パノラマ(選外)
 『魚に似た唄』 竹内泰人
《animeanime》
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