9月20日、東京・新宿のバルト9で、劇場アニメ『サマーウォーズ』の公開から3度目の舞台挨拶が行われた。この舞台挨拶は、映画公開の初日舞台挨拶、その後の大ヒット御礼舞台挨拶に続くものだ。 映画のさらなるヒットで、9月10日に観客動員数が100万人を超えたのを記念している。しかし、舞台挨拶開催決定後も客足は衰えず、舞台挨拶前日の9月19日までに観客動員数は107万人、興収は14億円を超えた。 こうした数字は世界的に高い評価を受けた細田守監督の前作『時をかける少女』を大きく上回るだけでなく、120館余りの劇場数で公開する映画としてはは驚異的なものである。 興行成績が作品のクオエリティを規定するわけでないが、『サマーウォーズ』の観客が感じた映画への共感が大きく成長した結果と言って間違いないだろう。 今回、新宿バルト9に登壇したのは、細田監督と主人公 健二の声を務めた神木隆之介さん。神木さんは「たくさんの方に見ていただいて光栄です。家族や友達みんなで食事をしながら、映画について語り合っていただければと思います」と喜びの挨拶をする。 一方、細田監督は、満員の客席を見渡しながら「107万人というと数字だけが際立ってしまいますが、この映画は、1人1人と面白いことを共有したいと思ってつくりました。その結果、みなさんに映画を気に入ってもらえてうれしい」と感慨深げな様子だった。 また、21日の敬老の日にちなみ、劇中に登場する栄おばあちゃんの話が監督に振られた。「背筋がシャキッとのびて、厳しい面もあれば孫には優しいという栄おばあちゃんのモデルは、自分のおばあちゃん。『ばあちゃんに(この映画を)見て欲しい』という気持ちにもなりましたね」と、栄おばあちゃんのモデルは実の祖母であることを明かした。 神木さんは、自身の祖母について「江戸っ子気質で、潔くサバサバしてるところが栄おばあちゃんと通じるかもしれません」と明かす。 そして、イベントの最後には、細田監督と神木さんの手から来場者ひとりひとりにヒマワリの花がプレザントされた。季節は既に初秋に差し掛かっているが、これは『サマーウォーズ』の終わらない夏を、来場者に感じて貰うためだ。 今回の舞台挨拶が行われたシルバーウィークの『サマーウォーズ』の人気は、依然衰えない。完全オリナルの劇場アニメが、興収14億円を超えるのは実は近年はほとんど見られない大記録である。しかし、この記録もまだ少し更新を続けていくことになりそうだ。『サマーウォーズ』 公式サイト /http://s-wars.jp/
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