米国の大手アニメ流通会社であるファニメーション(FUNimation Entertainment)は、8月29日土曜日から米国、カナダでテレビアニメ『ONE PIECE』最新エピソードのインターネット配信事業を再開することを明らかにした。 インターネット配信事業はファニメーションと日本の東映アニメーション、フジテレビ、集英社の連合体が手掛ける大型プロジェクトである。日本では日曜日の朝9時半からテレビ放映されている『ONE PIECE』を、終了から1時間後(米国東部時間土曜日9時)に無料でインターネット配信を行う。 配信はまずファニメーションの動画配信サイトでリリースを行い、その後は時間を空けてHuluなどの外部の大手動画配信サイトにも番組が提供される。8月29日に配信されるのは第415話で、その後は日本のテレビ放映合わせて週替りで最新エピソードの視聴が可能となる。 また、同日配信に先立ってファニメーションは、391話から始まるシャボンディ諸島篇を8月21日から無料配信する。こうした同日配信は、現在米国でテレビ放映されていないアニメ『ONE PIECE』のプロモーションに大きな力を発揮することになる。 大掛かりなプロジェクトのスタートだが、実はファニメーションによる『ONE PIECE』の最新エピソードの同日配信は、当初は5月30日(現地時間を)のスタートを予定していた。 しかし、ファニメーションのサーバーに不正に進入した第三者が、日本の放映前の番組を持ち出し、インターネット上に違法なアップロードを行った事件をきっかけに配信中断に追い込まれていた。今回は、サーバーのセキュリティーの確認、強化をしたうえでの配信事業再開となる。 アニメの同日配信がスタートする一方で、尾田栄一郎さんによる原作マンガでも別の計画が進んでいる。アニメだけでなく、マンガでも日米の同時展開を目指すものだ。 こちらは北米での翻訳出版を手掛けるVIZメディアが中心となる。今年秋より同社が発刊するマンガ雑誌少年ジャンプ米国版で、『ONE PIECE』の最新エピソードを掲載する企画だ。さらに来年1月からは半年間で『ONE PIECE』の新刊単行本を一気に30冊発売する。ここでも日本の既刊本のペースに追いつくことを目指す。 海外の少年マンガ・アニメ作品では、現在『NARUTO』や『Bleach』の人気が高い。しかし、日本では両作品を超える勢いを持つ『ONE PIECE』の北米市場での人気はまだまだ弱い。 こうした理由として、当初アニメとマンガの導入段階に、アニメとマンガを連携出来なかったメディア・ミックス戦略の欠如や、ユーザーの年齢層のターゲッテイング、マーケティングの失敗が指摘されている。今回は日米同時展開を切り札に、日米のマンガ・アニメのビジネス関係者が連携し、新たな枠組みでのビジネスに挑戦する。当サイトの関連記事/米国ファニメーション 「ワンピース」の日米同時配信中止を発表/アニメエキスポ2009 VIZメディア「ONE PIECE」半年間で30冊発売
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