10月15日、16日の2日間、全米およそ400館で、映画『デスノート the Last name』が上映される。映画は米国で邦画配給を手掛けるVIZピクチャーズと、現地で映画のデジタル配給を行うNCM FATHOMが協力して上映する。 各日、各地域とも夜7時半上映開始で、上映時間を限定したものになる。米国でも人気の高い『DEATH NOTE』ファンに向けた大掛かりなイベントである。
また、NCM FATHOMは全米最大のデジタル配給会社で、映画だけでなく全国の映画館を利用したライブイベントの劇場配信といった新しいエンタテイメントを提供している。このなかにはオペラや音楽コンサート、スポーツ中継などが含まれている。 今回の『デスノート the Last name』でも、映画監督の金子修介氏や主要な俳優陣に対するインタビューなども合わせて上映されるなど、イベント型上映会の色彩が濃い。単純な映画上映でなく、ライブ感やプレミア感を演出することでファンにアピールする。
両社は今年5月にも、『デスノート the Last name』の前編にあたる『デスノート』で同様の2日間限定の上映を行っている。実際にこの『デスノート』上映は、二日間で65000人を動員するなど好調な成績となった。両社の戦略が、成功したと言っていいだろう。 今回の企画は、この前回の成功を受けたものでもある。特に5月の上映では全米で309館の劇場が利用されたが、今回の上映館数は400近くと増加し、前回を上回る規模になる。このことからも、5月の上映が一定の成果を挙げていることが伺える。