フランスのアングレーム市で開催された第35回アングレーム国際バンドデシネフェスティバル2008 は、1月28日に今年の主要各賞を発表した。しかし、公式作品として多数ノミネートされていた日本の各作品はいずれも受賞に至らなかった。 昨年、日本の水木しげるさんが受賞をして大きな話題となったベスト・コミック賞は、オーストラリア生まれの作家Shaun Tanさんの『La ou vont nos peres』が選ばれた。また、グランプリには作品でなく、フランス人とイラク人のコンビでバンドデシネを制作するPhilippe Dupuy氏とCharles Berberian氏が選ばれた。 昨年に続き2年連続で最優秀作品のベスト・コミック賞を海外作家が受賞することになるが、これはアングレームの性格が大きく変わりつつあることも示していそうだ。