高畑勲、大塚康生両氏 学習院大学でセルアニメーションを語る | アニメ!アニメ!

高畑勲、大塚康生両氏 学習院大学でセルアニメーションを語る

 学習院大学文学部は、2008年の1月10日と17日の2回にわたって「線で捉え、描き、動かす セル・アニメーション映画における身体表現」と題した無料の講演会を開催する。
 講演会の講師は、数多くのアニメ作品の監督や作画を行ってきたスタジオジブリの高畑勲氏と、日

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 学習院大学文学部は、2008年の1月10日と17日の2回にわたって「線で捉え、描き、動かす セル・アニメーション映画における身体表現」と題した無料の講演会を開催する。
 講演会の講師は、数多くのアニメ作品の監督や作画を行ってきたスタジオジブリの高畑勲氏と、日本を代表するアニメーターである大塚康生氏が行う。大塚氏は、現在、テレコム・アニメ塾の塾長としてアニメーター教育にも携わっている。
 
 講演では東映動画の創成期から50年近くアニメ界を牽引してきた両氏が、現場体験からアニメーション映画における身体表現を語るとしている。
 講演会は各回2時間半、合計5時間とかなり時間が取られている。それだけに、絵を動かす技術に定評のある両氏の深い話を聞くことが出来そうだ。

 この講演会は学習院大学文学部が、来年4月から新しく人文科学研究科身体表象文化学専攻が開設するのに合わせて開催されるものである。身体表象文化学専攻では、舞台芸術や映像芸術、マンガ・アニメーションを研究対象とする。高畑勲氏はこの身体表象文化学の特別研究員でもある。
 このほか、マンガ研究で知られる夏目房之介氏が教授に就任するほか、アニメーション史研究の津堅信之氏も教壇に立つ。

 また現在、大学のホームページでは、身体表象文化学専攻の所蔵文献リストの一部を公開している。
 リストのなかにはアニメーションだけでも、大藤賞全集やディズニー、フライシャーといった古典作品に関する書籍、押井守などのクリエイターの著書、各種作品論、さらには雑誌『オトナアニメ』から『「メイドさん」大全』、『鬼畜ゲーム大全』、『声優アイドルのつくりかた』といった分野にまで及んでいる。
 身体表象文化学の研究領域が、従来のアカデミックを超えた多様な分野に及んでいることを伺わせる。

学習院大学文学部人文科学研究科身体表象文化学専攻
/http://www.gakushuin.ac.jp/univ/g-hum/cult/index.html

高畑勲氏・大塚康生氏の講演会
「線で捉え、描き、動かす-セル・アニメーション映画における身体表現」

2008年1月10日(木)・1月17日(木) どちらも17:30~20:00
【場所】 学習院大学 西2号館501教室
【講師】
高畑勲
(アニメーション映画監督、学習院大学・身体表象文化学プロジェクト特別研究員)
大塚康生(アニメーター、テレコム・アニメ塾塾長)
※事前申し込み不要・無料
《animeanime》
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