NHK Eテレの人形劇『新・ざわざわ森のがんこちゃん』の防災シリーズが本になり、『NHK for School もしものときのがんこちゃん じしん・大雨・火山 こんなときどうする？』のタイトルでNHK出版より発売された。番組が視聴できる二次元バーコード、防災ワークシート付きの、物語を通して防災の基本が楽しく学べる絵本仕立てのムック本となる。
『ざわざわ森のがんこちゃん』は1996年から続く、恐竜の女の子「がんこちゃん」らの人形劇で道徳を学べる幼保～小学校低学年のための道徳番組だ。2015年から現在のシリーズ『新・ざわざわ森のがんこちゃん』が始まり、多くの小学校で視聴され続けている。
8月19日に発売された、『NHK for School もしものときのがんこちゃん じしん・大雨・火山 こんなときどうする？』は、同シリーズより「もしものときのがんこちゃん」という防災の回をまとめた絵本仕立てのムック本だ。文は、『がんこちゃん』シリーズの脚本を執筆する作家・脚本家の押川理佐が担当した。絵は、同シリーズのキャラクターデザインを手掛ける絵本作家の武田美穂が描き下ろしており、絵本としても楽しめる。
大きな地震が起きたときや大雨が降りそうなとき、遠くの火山が噴火したときなどにおいて、はたして小学1年生のがんこちゃんはどんな行動を取ったのか。ピンチのときに突然現れる新しいお友達のランププに助けられながら、がんこちゃんは自分の身を守るためにはどうしたらいいのかを自然に学んでいく。
物語を通して、子どもたちの防災意識をより高めるべく、ストーリーの中にはクイズや問いかけも含まれる。また、「もしものときのおやくそく」として子どもたちに守ってほしい約束事なども掲載された。さらに、目次には番組映像が視聴できる二次元バーコード、巻末には家族で取り組む防災ワークシートが付く。防災の基本について楽しみながら学べる、読み聞かせにも最適な一冊となるだろう。
『新・ざわざわ森のがんこちゃん』の防災シリーズを書籍化した『NHK for School もしものときのがんこちゃん じしん・大雨・火山 こんなときどうする？』は、税込み990円で発売中。来たる9月1日は「防災の日」にあたる。本書を読むことで、防災について話し合うきっかけとしてみてもみさそうだ。
＜以下、コメント全文掲載＞
【押川理佐】
子どもたちが物語を楽しんで読めるよう心がけました。絵と文章だけで伝えるためかなり加筆しましたが、おかげで番組で伝えきれなかった物語の細部も書き込むことができました。がんこちゃんたちと一緒に防災について考えてみて下さいね！
【武田美穂】
じしんや大雨、火山の噴火に向き合う、がんこちゃんたちの表情を意識しながら描きました。防災はとても大切なことなので、ご家庭はもちろん、幼稚園や保育所、学校でも読んでいただけると嬉しいです！
書名：NHK for School もしものときのがんこちゃん じしん・大雨・火山 こんなときどうする？
文：押川 理佐／絵：武田 美穂
発売日：2023年8月19日
仕様：AB判並製
ページ数：48ページ（オールカラー）
定価：990円（税込）
ISBN：978-4-14-407303-8
