米国で日本マンガの出版を行うVIZメディアは、9月23日の週のニールセンブックスキャン・グラフィックノベルチャートで『NARUTO』の16巻、17巻、18巻がトップ3を占めたことを発表した。またこれが4週連続のトップ3であることも明らかにした。 この情報は既にポップカルチャー情報のICv2によって報道されたもので、出版社の側からのあらためての発表になる。 この発表と同時に明らかになったところによると、『NARUTO』の18巻までの北米市場での累計販売数は230万部を超えている。1巻当りに直すとおよそ13万部、1巻の販売数が10万部を超えることが珍しい北米では異例の大ヒットである。 1巻当たり十数万部の販売は、日本でのマンガ単行本に較べると少なく感じるかもしれない。しかし、マンガ単行本が一般書籍と同列に考えられており、小売価格が日本の2倍以上する北米のグラフィックノベルにおいては大きな記録である。 10月から12月にかけては、さらに19巻から28巻までの9巻が発売されることから、年内に累計販売数が300万部を超えることもある。 これまでの日本マンガのヒット作では、昨年12月に『フルーツバスケット』が15巻までで200万部突破、また『犬夜叉』の累計販売数230万部などがある。現在時点ではいずれの作品が歴代トップに立っているかは微妙だが、少なくとも年内には『NARUTO』がこれらをかわしてトップとなりそうだ。 ポップカルチャー情報誌の「ICv2 Retailers Guide」によれば、2007年の『NARUTO』第1巻の販売数は2007年の他のどのマンガの第1巻よりも多いという。つまり、『NARUTO』は現在最も人気のある作品であるだけでなく、最も多く新たなファンを引き込んでいる作品でもある。 VIZメディアの発売するマンガの好調な売れ行きは、『NARUTO』だけにとどまらない。VIZメディアによれば、9月最終週のニールセンブックスキャン・グラフィックノベル部門トップ50のうち、実に33タイトルまでがVIZメディアの作品であった。 このなかには『Bleach』20巻(10位)、『DEATH NOTE』1巻(11位)、『ベスト オブ ポケモン アドベンチャー:レッド』(12位)、『紳士同盟クロス』3巻(15位)、『鋼の錬金術師』14巻(17位)などが含まれる。 VIZメディアは、日本の小学館と集英社、小学館プロダクションの共同出資会社で、小学館、集英社、白泉社の作品を中心にマンガを発売している。 北米のマンガ市場シェアの過半数を握っているほか、グラフィックノベル部門全体でもトップ企業と見られる。VIZメディア /http://www.viz.com/NARUTO公式サイト(米国) /http://naruto.viz.com/当サイトの関連記事/英語版フルーツバスケット 累計200万部突破
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