2月16日に東京・高輪プリンスホテルで開催された第30回日本アカデミー賞授賞式で、最優秀アニメーション作品賞に細田守監督の『時をかける少女』が選出された。 『時をかける少女』は、1967年に筒井康隆氏が発表したSF小説を原作としている。これまでも度々映像化されてきたが、アニメ化は今回が初めてである。また、物語は原作から20年後を舞台とした別の話として展開する。 『時をかける少女』は興行収益こそ3億円弱にとどまっているが、観客から高い評価を受け2006年を代表する劇場アニメとなっている。既に、アニメーション神戸作品賞・劇場部門、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、毎日映画コンクールアニメーション映画賞、デジタルコンテンツ・オブ・ジ・イヤーなど大型の賞を軒並み受賞するなど専門家からも高く評価されている。 しかし、主要な賞は大作映画が取ることが多い日本アカデミー賞のなかで、『時をかける少女』が最優秀アニメーション作品賞を取ったのは大健闘である。この映画の評価がそれだけ高かったともいえるだろう。また、今回の日本アカデミー賞の獲得により『時をかける少女』は2006年のアニメーション関係の賞をほとんど独占したことになる。 日本アカデミー賞のアニメーション部門は、昨年12月9日に優秀アニメーション作品賞5作品として『あらしのよるに』、『ゲド戦記』、『時をかける少女』、『ブレイブ ストーリー』、『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』が既に選ばれていた。今回この中から『時をかける少女』が選ばれた。 また、今年で30周年を迎える日本アカデミー賞でアニメーション部門賞が設けられたのは、今回が初めてになる。『時をかける少女』は、日本アカデミー賞の初代の最優秀アニメーション作品賞でもある。 /日本アカデミー賞公式サイト /時をかける少女公式サイト /あらしのよるに公式サイト /ゲド戦記公式サイト /ブレイブ ストーリー公式サイト /名探偵コナン劇場版公式サイト
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