香港のアニメーション制作会社が往年の人気アニメ『科学忍者隊ガッチャマン』をCGアニメーションとして劇場作品にリメイクする。製作を行うのは香港に本拠を持つイマージ・アニメーション・スタジオである。親会社のイマージ・ホールディングは香港市場に上場している。 1983年に設立されたイマージグループはCGアニメーションを得意とし、日本でも放映されたテレビアニメシリーズ『時空冒険記ゼントリックス』の製作などの実績がある。 同社は日本の竜の子プロダクションから、同作品の劇場映画化権を獲得し、これをもとに劇場公開を目指したCGアニメーションを制作する。同社によれば、映画は完全新作となり、キャラクターデザインは一新され、新しいキャラクターも導入される。 タツノコプロダクションのアニメ作品は、1960年代から70年代にかけてアメリカなどで放映され世界的に人気が高い。作品には数多くの熱心なファンが存在する。タツノコ作品のひとつ『マッハGOGOGO』は、1993年にはアメリカでリメイクのテレビアニメシリーズも作られている。また、ハリウッドで劇場実写映画の企画が持ち上がっている。 今回、『ガチャマン』の劇場映画化の権利を獲得したイマージ・アニメーション・スタジオは、既にアメリカで人気の高い2Dアニメのテレビシリーズ『忍者タートルズ』を2007年世界公開に向けて製作中である。 今回の企画は2DアニメーションをCGアニメーションとしてリメイクする第2弾として用意されるようだ。また、映画『ガッチャマン』の脚本も『忍者タートルズ』の監督兼脚本のケヴィン・モンロー氏が行う。 『忍者タートルズ』はもともとの企画はアメリカにあるが、実際の制作は韓国のアニメ制作会社が行なっている。このため両作品ともアジアのアニメコンテンツのCGアニメ化という共通点がある。 ハリウッドでは、数多くの日本アニメやマンガ原作の映画化が浮かんでは消えていく。このため現在、実現に向かって実際に動いている作品はさほど多くなく、また動いているものについても数年がかりの大型プロジェクトとなっている。 一方、アジアの映画製作会社は『頭文字D』の実写映画化でみてもわかるように、大作映画を短期間に作る傾向が強い。今回の『科学忍者隊ガッチャマン』も、意外に早く劇場で観ることが出来るかもしれない。/イマージ・ホールディング /竜の子プロダクション
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