今年で18回目を迎えるCGアニメーションコンテストの受賞作品が決まった。本年の応募総数441作品は、国内最大規模の自主アニメのコンテストになる。CGアニメコンテストは、毎年、クオリティーの高いアニメーション作品が集まることも注目されている。 しかし、全応募作品のトップになるグランプリ作品は、該当作品なしとされた。 主要各賞には、作品賞に韓国から応募したチャン・ヒュンユン『パパが必要なの』、映像賞にはメテオール『モンスターブーツ』、グラフィック賞には丸山薫『吉野の姫』が受賞した。 また、佳作3作品は入地有海『魔法の椅子』、児玉徹郎『FLY』、吉田暁『花の翳』が選ばれた。選外にはなったが埋もれさせるには惜しい作品を選出する外伝大賞は、アホボーイ☆ヒロシの『スペード5.2』であった。 グランプリ作品がなかったのは残念であるが、これは今回の応募作品の質に問題があるということではない。主要部門を受賞した3作品はいずれも極めてレベルが高く、映像でも物語でも多くの商業アニメーションを凌駕するものであった。 むしろ、レベルが高いものが集まるからこそ高くなる同コンテストの選考基準の厳しさを表すものであろう。審査の講評によれば、『モンスターブーツ』、『吉野の姫』は極めて完成度が高いが、パーソナルCGアニメとしての独自性、新規性が見えなかった、『パパが必要なの』は、独自性はあったが、完成度が及ばなかったとされている。 作品は、5月3日に東京・中野の第18回入選作品上映会で上映されたほか、5月7日にも大阪で上映会が開催される。/第18回CGアニメコンテスト グラフィック賞 『吉野の姫』 丸山薫映像賞 『モンスターブーツ』 メテオール作品賞 『パパが必要なの』 チャン・ヒュンユン佳作 『魔法の椅子』 入地有海、『FLY』 児玉徹郎、『花の翳』 吉田暁外伝大賞 『スペード5.2』 アホボーイ☆ヒロシ入選 『ふりっじ』タナベフジオ、『ルール』かみやろん、『通勤大戦争』塚原重義、『装脚戦車の憂鬱』塚原重義、the camelots『コリー』椙本晃佑、『春』西あすか、『クロと僕とダンスを』杉浦裕次郎、『反重力ブーツで学校に行こう』スタジオぽぷり、『将棋アワー』青木純、『星宿海』丸山薫、『バブルス』512kb(敬称略)
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