ハイブリッド型総合書店「honto」が、hontoサービス実施店の丸善、ジュンク堂書店、文教堂などとhontoサイトで購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに集計した、「2023年夏アニメ原作本ランキング」を発表した。1位に輝いたのは『呪術廻戦（22）』で、2位に『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―（8）』、3位に『デキる猫は今日も憂鬱（7）』が続いた。
「2023年夏アニメ原作本ランキング」は、2023年7月から順次アニメ放送が開始されている作品の原作について、hontoにおける各単行本既刊の2023年1月1日から2023年6月26日までの販売冊数を集計したもの。
1位を獲得した『呪術廻戦（22）』は2023年3月発売。人間の負の感情から生まれる化け物の呪霊と、それらを祓う呪術師の戦いを描いたマンガだ。hontoの購買情報では男女比率はほぼ半分で、ともに特に30代からの支持が強い。7月より「懐玉・玉折」と「渋谷事変」を描くTVアニメ第2期の放送が開始されており、7月4日には待望の最新23巻が発売となった。
2位の『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―（8）』は2023年1月発売。新たにアニメ化され、7月より放送がスタートした『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の続編にあたるマンガだ。hontoでは男性人気が高く比率は約8割に届く勢いを誇り、男性のなかでも特に40代に支持されている。前シリーズからのファンが多いことがうかがえる一方で、新登場するキャラクターもいることから新たな読者も楽しめる。
3位の『デキる猫は今日も憂鬱（7）』は2023年2月発売。ひとり暮らしのOL・福澤幸来と、家事が完璧にできる大きな猫・諭吉のゆるゆるライフストーリーを描くマンガだ。hontoでの男女購買比率は女性が7割以上で、なかでも40代に人気となっていた。
以下、4位には絶望的な状況から始まる和風シンデレラ・ストーリーのコミカライズで2022年11月発売の『わたしの幸せな結婚（4）』、5位には実在する文豪の名を懐くキャラクターたちが異能力を使って戦いを繰り広げるアクションマンガで2022年12月発売の『文豪ストレイドッグス（23）』がランクインした。hontoの男女購買比率は『わたしの幸せな結婚（4）』が女性が約9割、『文豪ストレイドッグス（23）』が女性が7割以上と、ともに女性人気の高い作品が人気ぶりを示した。
「2023年夏アニメ原作本ランキング」（ハイブリッド型総合書店honto調べ）
【第1位】『呪術廻戦（22）』
著者：芥見下々 / 出版社：集英社
【第2位】『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―（8）』
著者：和月伸宏、ストーリー協力：黒碕薫 / 集英社
【第3位】『デキる猫は今日も憂鬱（7）』
著者：山田ヒツジ / 出版社：講談社
【第4位】『わたしの幸せな結婚（4）』
原作：顎木あくみ（富士見L文庫／KADOKAWA刊）、漫画：高坂りと、キャラクター原案：月岡月穂 / スクウェア・エニックス
【第5位】『文豪ストレイドッグス（23）』
原作：朝霧カフカ、漫画：春河３５ / KADOKAWA
