夏アニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」真野あゆみ×水瀬いのりインタビュー「自分が言われて嬉しいと思ったことは人にも言うべき」 | アニメ!アニメ!

夏アニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」真野あゆみ×水瀬いのりインタビュー「自分が言われて嬉しいと思ったことは人にも言うべき」

TVアニメ『死神坊ちゃんと黒メイド』第2期より、アリス役・真野あゆみさんと、ヴィオラ役・水瀬いのりさんのインタビューをお届け。

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7月9日よりTOKYO MX、読売テレビ、BS11、AT-Xで放送開始となるTVアニメ『死神坊ちゃんと黒メイド』第2期。

本作は触れたもの全てを死なせてしまう呪いをかけられた“死神”と呼ばれる坊ちゃんと、彼に逆セクハラすることを楽しみながらも、周囲から拒絶されている坊ちゃんに献身的に仕えるメイド・アリスを描いた物語。第1期は2021年7月から9月まで放送された。

第2期では坊ちゃんとアリス、人間と魔女のハーフ・カフと幼なじみ・ザインの恋の行方や、呪いの真相にも迫っていく。

アニメ!アニメ!では本作の放送開始を記念し、ヒロイン・アリス役を演じる真野あゆみさんと、坊ちゃんの妹・ヴィオラ役を演じる水瀬いのりさんにインタビューを実施。二人が演じるキャラクター同士の関係性や、第2期の注目すべきポイントについて話をうかがった。

[取材・文・撮影:吉野庫之介]



アリスとヴィオラの関係は本当の姉妹みたい


――2021年夏に放送された第1期から約2年ぶりのTVアニメとなりますが、第2期の制作を知った際のお気持ちを教えてください。

真野:第1期の最後が坊ちゃんがお母さんの前ですごくかっこよく宣言をするシーンだったのですが、その姿を見て「坊ちゃんとアリスには絶対に幸せになってほしい」という気持ちがあったので、これからの二人が見られることが嬉しかったです。



水瀬:この作品でしか味わえない“温かい空気感”がキャスト陣のなかにもあって、第1期を作り上げた私たちで第2期に臨めることが嬉しかったです。また今作では“この世界の謎”が解き明かされる物語にもなっているので、それをアニメで楽しめることに喜びを覚えました。



――第1期のストーリーを通じてそれぞれのキャラクターの背景も深堀されてきたかと思いますが、第2期で改めてアリスとヴィオラを演じるにあたり大切にされたポイントはありますか?

真野:第2期では“坊ちゃんの呪いの真相”に踏み込んでいくのですが、そこから“アリスの過去”にも踏み込んでいくことになって。そうした展開の中でアリスの心が揺さぶられるようなシーンもあるのですが、やはり芯がすごくしっかりしている子なので、その芯を大切にしながらお芝居に臨みました。

――坊ちゃんへの“攻め”もよりパワーアップしていますよね。

真野:そうですね(笑)。いろんな方法で坊ちゃんを誘惑したりからかったりするアリスなんですけど、坊ちゃんとの良いシーンでは嬉しさのあまり恥ずかしがっている姿も垣間見えて。そういう一面も改めて可愛いなと思いました。





――ヴィオラは初期と比べて少しずつ坊ちゃんとの距離感が縮まってきましたよね。

水瀬:第1期のころのヴィオラは、坊ちゃんとアリスの良い感じのところに突撃してくるトラブルメーカーのようなポジションだったと思うのですが、第2期では坊ちゃんを取り巻く環境の中にしっかりと“ヴィオラとしての居場所がある”というのをアフレコの中でも感じました。

彼女特有の強めの語気や鋭いツッコミは健在なのですが、そこに隠しきれない優しさというか、裏にある愛というのが第2期のエピソードではより感じられると思います。





――お互いのキャラクターとの関係性についてはどのように思いますか?

水瀬:普段はピーピーとうるさいヴィオラなのですが、アリスといるときの彼女は猫みたいに可愛くなって。ヴィオラは男兄弟の中で育ったこともあり、同性かつ年上のアリスにお姉ちゃんっぽさを感じている描写もあったり。

真野:アリスとヴィオラの関係は本当の姉妹みたいで、お互いのことを思いあっていて大好きなんだなと原作を読んでいても感じていました。

呪いがある坊ちゃんに対しても分け隔てなく妹として接しているヴィオラの姿をアリスもよく見ているので、信頼を寄せているのだろうなと。私自身もヴィオラのことがすごく好きなんです。

たまにアリスに甘えてくるヴィオラの姿を見ていると「こういうお姉さんが欲しかったんだ」というのが伝わってきて、たまらない気持ちになります。

水瀬:ヴィオラも前まではロブに会うために別邸へ行っていたと思うのですが、今は純粋にアリスやカフに会えるのが嬉しいんだろうなと思いますし、私自身もこんなに彼女たちが仲がよくなったのは嬉しいです。そしてそこには必ず坊ちゃんという存在がいて。

――キャラクター間の中心にはやはり坊ちゃんがいるんですよね。

真野:坊ちゃんは本当に人間性が真っ直ぐなんですよね。話が進んでいくといろんな人が別邸に訪ねてくるにようになって、アリスが「お友達増えましたね」と言ったら、「こんな僕のところに来てくれて」と謙虚に答えていて。そんな坊ちゃんだからこそ人に好かれるんですよね。

こういう人がいたらやっぱり惹かれてしまうというか、アリスが出会って好きになっちゃうのもわかるなと思います。



水瀬:さっき真野ちゃんが言ってくれたように、ヴィオラは坊ちゃんの呪いのことをあまり意識していなくて、「それがあってもなくてもお兄様はお兄様だし」ということを恥ずかしがることなく言える子だと思うのですが、そこに兄弟の絆をすごく感じるんです。

私自身が一人っ子ということもあって、こんなお兄ちゃんがいたら嬉しいですし、ヴィオラが気づいているかわからないけど、とても恵まれた環境というか。ウォルターも含めてですが、やはりこの二人の兄がいなければ、ヴィオラというキャラクターが生まれなかったのではないかと思います。

こんなに羽を伸ばして罵倒しても反撃することなく「とほほ」で済ませてくれるお兄ちゃんと、過剰に「2」に反応するお兄ちゃん。そんなちょっとした家族のやりとりに胸がジワっとなるのはこの兄弟だからなのだとすごく感じます。



自分が言われて嬉しいと思ったことは人にも言うべき


――ティザービジュアルには「この想いを届けたい──」というキャッチコピーとともに、坊ちゃんとアリス、カフとザイン、ウォルターとダレスの姿が描かれていましたが、それぞれに個性のある組み合わせだなと改めて思いました。



水瀬:こう並ぶと本当に愛の形というか、表現の仕方はそのペア同士の自由なんだと感じますよね。相手への想いも三組三様で、答えは一つじゃない、可能性は無限なんだと思える組み合わせで。

真野:みんな本当に相手のことを想いあっていて応援したくなりますし、その恋を追いかけたくなるというか。

水瀬:それぞれの二人にしか見せない顔があるので、それを盗み見ている気持ちになってすごくときめきますよね。私はカフ推しということもあり、ザインとのやりとりは何ものにも代え難いなと感じています。

真野:ザインは第1期でもお調子者だけど決めるときは決めるというカッコよさがあったのですが、第2期でのカフに対しての行動を見るとより一層カッコいいなと思えて。カフもカフなりに一生懸命ザインのことを愛しているのだとわかるから、今期で二人のことを好きになる人がいっぱいいるのだろうなと。

水瀬:本当に。この二人じゃなきゃ駄目だと思わせてくれる強さがありますよね。



――それぞれの想いの届け方やセリフにも注目ですよね。ちなみにお二人が人に言われると嬉しい言葉は?

真野:私はどんな言葉でも褒められると嬉しいですね。 

水瀬:真野ちゃんはチョロいからなんでも喜んじゃう(笑)。 

真野:そうなんです(笑)。

水瀬:そこが可愛いんです。 



真野:いのりちゃんはどんな言葉が嬉しいですか?

水瀬:私は「居心地がいい」とか「落ち着くね」みたいな、気を遣われてないんだなとわかる言葉が嬉しいかな。

真野:わかります。あと私、ストレートに「好きです」って言われるのが嬉しいかも。 

水瀬:すごい! でも絶対そのほうがいいと思う。想いを隠す必要はないし、そう思ったらそう言うべき。

真野:自分が言われて嬉しいと思ったことは人にも言うべきですよね。

水瀬:その想いを交換して。

真野:ということを改めて思わせてくれた質問でした(笑)。



TVアニメ『死神坊ちゃんと黒メイド』第2期

■放送情報
TOKYO MX:2023年7月9日(日)より毎週日曜日22:00~
BS11:2023年7月9日(日)より毎週日曜日24:30~
読売テレビ:2023年7月10日(月)より毎週月曜日25:59~
AT-X:2023年7月10日(月)より毎週月曜日23:00~

■スタッフ
原作:イノウエ(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
監督:山川吉樹
シリーズ構成:白根秀樹
キャラクターデザイン:桑波田満(SMDE)
CGディレクター:石原裕也(SMDE)
音楽:奥田弦、渡辺剛
アニメーション制作:J.C.STAFF
CGI:SMDE
製作:死神坊ちゃんと黒メイド製作委員会

■キャスト
坊ちゃん:花江夏樹
アリス:真野あゆみ
ロブ:大塚芳忠
ヴィオラ:水瀬いのり
カフ:倉持若菜
ザイン:神谷浩史
ウォルター:内田雄馬
ダレス:日笠陽子
座長:水中雅章
アメリア:上田麗奈

(C)イノウエ/小学館・死神坊ちゃんと黒メイド製作委員会
《吉野庫之介》
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