「神山祭 in TAAF 2017」神山健治と石川光久が生コメンタリー「攻殻」「精霊の守り人」の秘話を語り尽くす | アニメ!アニメ!

「神山祭 in TAAF 2017」神山健治と石川光久が生コメンタリー「攻殻」「精霊の守り人」の秘話を語り尽くす

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「神山祭 in TAAF 2017」
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2017年3月11日、「東京アニメアワードフェスティバル2017」のプログラム「神山祭 in TAAF 2017」がシネマサンシャイン池袋 スクリーン1 にて開催された。ゲストには最新作『ひるね姫~知らないワタシの物語~』の公開を直前に控える神山健治監督と、Production I.Gの石川光久社長が登壇した。

「神山祭 in TAAF 2017」は神山監督がこれまで手がけてきたTVアニメの第1話を流しながら、石川社長と共に語り合う生コメンタリー企画である。2002年放送の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』、2007年放送の『精霊の守り人』、2009年放送の『東のエデン』がそれぞれ上映された。
まず『攻殻 S.A.C.』では主人公の草薙素子役が田中敦子ではなくなる可能性もあったことが暴露された。ほかのキャストでほぼ確定していたが石川社長から相談を受けて、映画版と同様に田中を起用すると決めたそうだ。神山監督は第1話の芝居を観ながら、「今思っても英断でしたね」と当時の判断を評した。
一方の石川社長は素子の過激なハイレグ姿に「どうしても股間に目が行ってしまう」と呟いてファンの笑いを誘う。そのファッションの理由を問われた神山監督は「『攻殻』には視線誘導という用語も出てきますが……」と冗談を交えつつ、たとえ違和感を持たれてしまったとしても、最初の掴みとしてインパクトを与えたかったと意図を伝える。
さらに本作をジブリで試写したときには、鈴木敏夫プロデューサーから「なんで尻が出ているんだ?」と言われてしまったとのこと。だが鈴木プロデューサーの視線も釘付けにできたことで手応えを感じ、心の中では「しめた!」と思っていたことを打ち明けた。

続いては『精霊の守り人』が上映された。本作は小説が原作のため、映像化に苦労した面も多かったと語る。その一例として、主人公のバルサが「想像を絶する」歓待を受けているシーンなのに、ご馳走は日常レベルから抜け出せなかった点が心残りだと明かした。食事シーンを観ながら「なるべく食べたことのない物を描いて欲しいと言ったのに、エビフライが映ってますからね……」と漏らすとファンの爆笑が起こった。だが次の寝室のシーンは部屋全体が寝具になったかのような豪華絢爛さで描かれており、こちらは「想像の上を行きました」と満足げな様子だった。
3本目の『東のエデン』では全裸で登場する主人公・滝沢朗の股間はフィルムを直接削るシネカリをイメージして隠されていることや、『タクシードライバー』や「ボーン」シリーズの影響を受けていることを語った。3本を連続で見ると、SF、ファンタジー、サスペンスと、神山監督の多彩な手腕が実感できた。

生コメンタリーはこれにて終了し、4本目として『ひるね姫』のスピンオフ短編『エンシェンと魔法のタブレット』が劇場初上映された。童話の世界を舞台にした可憐なファンタジーに会場のファンは酔いしれた。
最後は神山監督がプログラムを振り返って「作品を見返すと、当時頑張ってくれたスタッフの顔や自分がどんな思いで作っていたのか、すぐに蘇ってきますね」と感慨深げに語り、「気が付けば今年で51歳になりますが、頑張って作って来て良かったと思いましたね。誇らしい気持ちになりました」とメッセージを送った。
石川社長も「神山監督は仕事に入ると誰よりも諦めない男」だと称えて、『ひるね姫』はフィルムの端々からその情熱が感じられる作品に仕上がっていると太鼓判を押した。その『ひるね姫~知らないワタシの物語~』は3月18日全国ロードショーとなる。

「東京アニメアワードフェスティバル2017」
期間:3月10日~13日
会場:東京・池袋ほか
《高橋克則》
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