「チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~」石田彰×山下大輝インタビュー 積み重ねたものが消えもう一度立ち上がる、ドラマティックな展開 | アニメ!アニメ!

「チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃~」石田彰×山下大輝インタビュー 積み重ねたものが消えもう一度立ち上がる、ドラマティックな展開

『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃(ひかり)~』が、劇場でのイベント上映を12月3日より実施する。ユーリを演じる石田彰さん、アラムを演じる山下大輝さんに、イベント上映に向け意気込みを語ってもらった。

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2013年7月にリリースされたスマートフォン向けRPG『チェインクロニクル』。総ダウンロード数は500万を超え、3年が経過する今でも色褪せることない人気を誇っているRPGだ。800名を超えるキャラクター全員に物語が用意されており、戦いを通して成長させることで新たな物語を楽しむことができる。
ゲームでは最果ての大陸「ユグド」に突如として現れた「黒の軍勢」を打ち破るべく、名もなき戦士 ユーリが義勇軍を結成し仲間を集め冒険を進めていく。

そしてテレコム・アニメーションフィルムとグラフィニカの強力タッグによるTVアニメ化が決定した。タイトルは『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃(ひかり)~』、ファンにとっては待望のTVアニメ化だ。アニメ版では新たな物語が描かれる。
また、TVアニメ放送に先駆け劇場でのイベント上映を実施。12月3日に公開される第1章に続き、2017年1月14に第2章、2017年2月11日に第3章が2週間限定上映される。
アニメ版ではダブル主人公となっており、ひとりはゲームでも主人公だった義勇軍を率いるユーリ、もう一人の主人公として不思議な能力を持つ少年 アラムが登場する。ユーリを演じる石田彰さん、アラムを演じる山下大輝さんに、イベント上映に向け意気込みを語ってもらった。
[取材・構成:川俣綾加]

『チェインクロニクル ~ヘクセイタスの閃(ひかり)~』
2016年12月3日(土)イベント上映
http://chronicle-anime.sega-net.com/

■ゲームに親しんでいた人ほど、いい意味で裏切りがある

──アニメ版『チェインクロニクル』は、ゲームをプレイしているファンからすると意外なスタートの切り方ですね。ユーリが仲間を集めるところからスタートするのかと思っていました。

石田彰(以下、石田)
そうなんです、きっとこういう物語だろうという予想を超えたサプライズがしょっぱなから用意されています。

──アニメで改めてユーリが描かれたことで、ユーリというキャラクターの見方に変化はありましたか?

石田
変わった、というよりも、新たな面をたくさん見ることができたというか。「ヘクセイタスの閃」をもって、僕の中で改めてキャラクターを再構成することができました。ゲームではスキルを発動する時にキメ台詞を叫びますが、それはシンプルな主人公らしさがあって、癖の強くないキャラクターにしようと演じていたので、アニメの中のユーリを演じることで人物像が浮き上がってきました。

──アラムはTVアニメから登場する新キャラクターですね。どんな人物でしょうか。

山下大輝(以下、山下)
ゲームをプレイしていた人は「アラムって誰?」状態ですよね(笑)。アラムはアニメオリジナルキャラクターで、純粋でまっすぐ、自分の気持ちに正直なやんちゃな男の子。彼は強さとは何か、もっと強くなるためにはどうすればいいのかを求めて一人で旅をしていて、ユーリたち義勇軍と出会うことで絆や仲間を得て成長していきます。ユーリと出会って、はじめはその強さは何なのか探ろうとしていましたが、次第に人間としてのユーリを好きになっていく。アラムの心境の変化にも注目して欲しいです。


──ストーリーを追っていくと、ちょっとショックというか、思わず「そんなことになるの?」と思うような展開もありますね。

山下
いい意味で裏切っていますよね。

石田
甘くないところがひとつのポイントでもあります。ユーリが心折れるそうなところからスタートするのもそうだし、しょっぱなからピリカの危機、その後どうなってしまったのか分からない部分も。ゲームの中では常に明るいほうを向いて元気なキャラクターが2人も大変なことになっています(笑)。「チェンクロ? ゲームやってたよ、ああいう話でしょ!」って人にとってもすごくいい裏切りになっていて、興味をもっていただける部分だと思います。

──現段階でゲームに登場するキャラクター総数約800名以上、とてつもない数です。アニメでは全員は登場することはできないものの、それでもキャラクター数がとても多いです。印象に残っているキャラクターを教えてください。

山下
バルタザーリ!

石田
あ、僕も答えようと思ってたのに!(笑)

山下
もう、謎しかないキャラクターですよね(笑)。あの人は一体何者なんだろう? 突然現れて、意味深なメッセージを伝えてきて、その真意や意図はハッキリしないまま消えて……。でもたぶんそのメッセージはすごく大切なもので。あのおじいちゃんは謎すぎる! でも、謎のままでいて欲しい気もします。

石田
ゲームでは何人ものキャラクターを同じ役者が演じていますが、アニメでは基本的に1キャラクターにつき1人の役者が演じるようになっています。そんな風になっているにも関わらず、バルタザーリはゲームと同じ柳田淳一さんが演じています。柳田さんは爆炎を操る魔導兵 ヴェルナー役でもあるので、今回のアニメでは珍しい采配です。

──最後に、読者にメッセージをお願いします。

山下
ゲームをプレイしている方にとっては、キャラクターたちの新たな表情をたくさん見られるうえ、おなじみのスキルや技がたくさん登場してニヤニヤする部分も多いと思います。僕と同じくアニメから『チェインクロニクル』に入る人も、この世界にどっぷりと浸ることができるはず。濃い人間ドラマになっているので楽しんでいただけると嬉しいです!

石田
自分たちが育ててきたキャラクターが見知った通りに動くのではなく、基本は同じでもゲームとは違った展開の仕方。これまで積み重ねてきたものがなくなって、もう一度立ち上がらなければならないというドラマティックな始まりです。順調にゲームを進めてきた人ほど「これどうなってしまうんだろう」と興味を持っていただけると思います。見て損のない作品になっているので、ぜひご期待ください。

《川俣綾加》
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