マンガのデジタル化が進む中、最近は単行本からさらに雑誌のデジタル配信が加速している。2016年6月24日には、小学館が刊行する青年誌「ビッグコミックスペリオール」のデジタル配信が開始した。配信されるのは2016年14号で、この日、発売された紙雑誌との同時リリースとなった。価格は343円(税抜)と紙雑誌とほぼ同水準、毎月第2・第4金曜日に最新作を配信と、こちらも紙雑誌と同じだ。人気作品の最新エピソードが手軽にデジタルでも楽しめるようになった。「ビッグコミックスペリオール」は1987年に創刊、30年の歴史を持つ。ヤングアダルトをターゲット、読み応えたっぷりの作品を輩出してきた。『だから笑介』(聖日出夫)、『サンクチュアリ』(史村翔/池上遼一)、『味いちもんめ』(あべ善太/倉田よしみ)などの代表作がある。待望のデジタル化と言っていいだろう。現在は2015年末よりアニメ化が始まった『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(太田垣康男)が大きな注目を集めている。14号の表紙も主人公ふたり、イオとダリルがたっぷりと描かれている。そして本編は、もちろんまだ映像化されていない最新エピソード。イベント上映の記念特集記事も掲載と、ファンには見逃せない。そしてデジタル版ならではの、ユニークな企画も実現した。『鉄腕バーディー』『機動警察パトレイバー』でお馴染みのマンガ家、ゆうきまさみのデビュー作『ざ・ライバル』が限定で掲載された。『ざ・ライバル』は、1980年にアニメ雑誌「月刊OUT」に連載された作品だ。アムロとシャアが登場し、驚きの展開をするパロディマンガは、ゆうきまさみのその後の活躍につながった。36年ぶりの意外なかたちでの復活となった。実は「ビッグコミックスペリオール」14号には、ゆうきまさみ自身による『ざ・ライバル』サンダーボルトver.が寄稿されている。大幅にグレードアップした本作の内容はいかに?併せて読むと楽しさも倍増だ。「ビッグコミックスペリオール」デジタル版配信開始日 2016年6月24日(金) ※以降、毎月第2・第4金曜日に配信通常販売価格 343円+税
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