同書は「動物は万人受けするから」「人間界と隔絶したファンタジーを作りたいから」という発想を検討した後、ワーナー作品でさまざまな傑作をものにしたチャック・ジョーンズの以下の言葉を引用する。 「動物を人間らしく描くほうが人間を人間らしく描くよりもずっと簡単なんだ。わたしたちにとって人間はあまりにも近しい。わたし たちは人間にいつも囲まれてるから、バカは バカに、 マヌケはマヌケにしか見えない。アニメーターにとってこうしたステレオタイプを避けることが重要だったんだ。ちょうど イソップやキップリングやラ・フォンテーヌ といった擬人化を用いた幾多の作家がそうだったように。」(『Chuck Amuck: The Life and Times of an Animated Cartoonist』)