『ドラゴンクエスト』30周年を記念し、7月24日より体験型イベント「ドラゴンクエストミュージアム」が開催される。この記者会見が5月27日に実施された。ミュージアムでは「新たなドラゴンクエストの世界」をテーマに、独自のコンセプトで1作目から『X』までの世界観を再現。完全オリジナルの制作物やフードコート、限定グッズの販売などでファンを楽しませる。記者会見では、まず「ドラゴンクエスト」シリーズのエグゼクティブプロデューサー・三宅有が登壇。「30周年を迎えられたのは、世代を超えて愛してくれたユーザーの皆さんのおかげです」と感謝の気持ちを述べた。続いて、シリーズの生みの親である堀井雄二が姿をみせた。堀井は1作目が発売された30年前を思い返すと、「今でも発売日のことを覚えています」と感慨深い表情を浮かべていた。当時はアクションゲームが主流で、RPGはほとんど存在しない時代だった。そんな中で『ドラゴンクエスト』がどう受け入れられるのか、ワクワクしながら見守っていたそうだ。またゲストとして、昨年までEXILEのパフォーマーとして活躍した松本利夫も登場した。松本は偶然にも、『ドラゴンクエスト』第1作目の発売日である5月27日が誕生日という縁を持っている。そんな松本自身もシリーズの大ファンだそうで、『VIII』までの全作品をプレイしてきたという。さらに「幼少期からずっと、青春の1ページでした」と振り返っていた。「ドラゴンクエストミュージアム」キービジュアルと内容も一挙に公開された。ミュージアムの入り口には、歴代の主人公を描いた肖像が立ち並び、その奥にはシリーズを代表する「ロトの装備」が展示される。また、『I』から『III』までの世界観を語る上では欠かせない、勇者ロトを紐解く画廊も登場。画廊では往年のファンだけでなく、あまり知らない人でも楽しめる内容になるとのこと。そして『IV』から『VI』までのいわゆる天空シリーズでは、名場面の数々をジオラマで再現。浮かぶ天空城や、ダンジョンでのバトルを立体描写による表現で楽しませる。最後に『VII』から『X』のブースでは、ファン参加型のコンテンツが用意される。これまでの歴史を振り返りつつ、ミュージアムでしか味わえない不思議な体験も提供する。フードコートではスライムをモチーフにしたプチカレーや、ドラゴンのトルティーヤフランクフルトが販売される。それぞれのメニューには、イラストレーター・カナヘイによる調理漫画をあしらったトレイマットもついてくるという。記者会見のラストには、タレントの千秋が30周年を祝うバースデーケーキとともに登場した。千秋も数々の『ドラゴンクエスト』シリーズをプレイしてきたそうで、「愛も友情も、お金が大切なことも、人生で大事なことをすべて教えてもらいました」をと笑顔でコメント。ただ、子供のころはゲームを遊ばせてもらえなかったとのことで、そんな自身の経験も踏まえて「娘にはゲームを遊ばせたいです」と話した。その後も堀井、松本を含めた3人で思い出話に花を咲かせて、記者会見は幕を閉じた。「ドラゴンクエストミュージアム」は7月24日より渋谷ヒカリエにて開催する。
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