水木しげるの絵描く妖怪がステンドグラスに 米子鬼太郎空港にパブリックアート登場 | アニメ!アニメ!

水木しげるの絵描く妖怪がステンドグラスに 米子鬼太郎空港にパブリックアート登場

2015年11月に逝去した世界的漫画家・水木しげるのイラストを使用したステンドグラスが、米子鬼太郎空港に設置される。

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水木しげるの絵描く妖怪がステンドグラスに 米子鬼太郎空港にパブリックアート登場
  • 水木しげるの絵描く妖怪がステンドグラスに 米子鬼太郎空港にパブリックアート登場
2015年11月に逝去した世界的マンガ家・水木しげる。しかし同氏が描いたイラストの数々は、今もなおファンの前に姿を表している。
パブリックアートを通じて公共空間の創造と文化の発展を目指す公益財団法人 日本交通文化協会が、「妖怪たちの森」と題したステンドグラスを米子鬼太郎空港に設置する。
同協会はこれまでにも、「ゆとりと潤いのある文化的公共空間の創造」を目的として、全国の駅や空港にアート作品を展示してきた。その新しい取り組みとして水木しげると、出身地である鳥取県・米子鬼太郎空港が注目された格好だ。

協会にとって通算513作品目となるこのパブリックアート作品には、水木しげるが今までに生み出してきた妖怪たちが、鬼太郎のもとに大集合。怖さと懐かしさ、そして美しさも同居する作品に仕上がっている。
制作は静岡県熱海市を拠点にする、クレアーレ熱海ゆがわら工房の職人6名が担当。妖怪たちやそれを取り囲む植物の細かな表情は、職人が丹念に絵付けをして表現している。
また、手作りのガラス「アンティークグラス」をはじめ、ヨーロッパ発祥の伝統的な素材、技法も取り入れている。専用の絵具「グリザイユ」でガラスに絵を描き、焼成して定着させるこの作業も、1,000年以上昔から変わらない伝統技法の一つだ。
こうしたヨーロッパの伝統と「漫画」・「妖怪」という日本的なテーマが融合した、会心の作品と言えるだろう。

ステンドグラスは2月下旬から設置されるが、3月8日にはステンドグラス除幕式、および米子鬼太郎空港リニューアルお披露目式も開催予定。こちらの式典には平井伸治鳥取県知事や米子空港利用促進懇話会会長・坂口清太郎も出席予定となっており、華やかな催しになるようだ。
また、同じく3月8日には水木しげるの「偲ぶ会」も鳥取県・境港市で開催予定。JR境線には「鬼太郎列車シリーズ」が走るほか、水木しげる記念館は当日限定で入館料無料になるなど、さまざまな企画も予定されている。鳥取県全体が水木しげる作品で溢れる1日になりそうだ。
《ユマ》
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