福島県発のドキュメンタリーアニメ「みらいへの手紙」完成披露会で制作陣が語った想い | アニメ!アニメ!

福島県発のドキュメンタリーアニメ「みらいへの手紙」完成披露会で制作陣が語った想い

イベント・レポート

 
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2016年2月15日、東京・秋葉原にて、東日本大震災の実話を元にしたドキュメンタリーアニメ『みらいへの手紙~この道の途中から~』完成披露試写会が開催された。
作品は、福島県知事の内堀雅雄、福島県クリエイティブディレクターの箭内道彦、福島ガイナックス代表取締役の浅尾芳宣が中心となって生まれたプロジェクト。東日本大震災から5年経とうとする現在の福島にある「光と影」の両面を伝えることが目的としてあり、10篇のエピソードから、被災地で起きたさまざまな出来事を掘り下げていく。

今回の完成披露試写会には、3人に加えて、作中でナレーターを担当した松井愛莉や、エピソードのひとつである「あたしの先生」のモデルになった教諭の大関幸治、「ガレキに花を咲かせよう」の監督を務めた川尻将由も登壇した。
まずは内堀知事が、本作に登場するエピソードは、すべて完結していないことを強調する。これは福島県の復興にも、人々の暮らしにも先があるからであり、区切りはつけるが終わりにはしないというメッセージが込められているという。
浅尾も同じく、「次のステップに踏み出すことを意識していた」と語る。この思いは「この道の途中から」という副題にもメッセージとして残しているという。

さらに各エピソードの冒頭には、物語のあらすじを語るストーリーテラーとしてディーン・フジオカも出演している。イベントではビデオメッセージが公開された。
フジオカは収録を振り返ると「一言の重さに、声が出なくなることもあった」と話す。また、福島県出身であることも手伝って、子供の頃に遊んだスポットを久しぶりに思い出したとも語っていた。

同じく福島出身という松井は、「この作品が福島県の今後を考えるきっかけになれば」と期待する。そんな松井は、いわきマリンタワーが以前から大好きで、よく遊びに行っていたとのこと。このマリンタワーは作品の中にも登場し、それを見つけたときはとても嬉しかったそうだ。
そして川尻は、自身が担当したエピソード「ガレキに花を咲かせよう」の制作を振り返ると、現地に赴き、足音などの音声を収録したことを明かした。登場キャラクターそれぞれの思いを伝えたいがための行動だったという。
そして箭内は本作に対して、「まるで1枚の音楽アルバムを聞いているよう」と感想を述べた。ひとつひとつは独立した物語だが、すべて見終わると、ひとつのドラマを見たような感覚になるとのこと。箭内はこの作品を通して、「福島の誤解が理解につながれば」と未来を見据えた。

イベントでは今後の展開も発表された。まずアニメ本編は、公式サイトや福島県の公式YouTubeチャンネルにて配信。英語字幕版も順次配信していく。
さらに大阪、名古屋、福岡、札幌、沖縄、そして福島県内でも試写会を予定している。スケジュールなど詳細は、公式サイトにて随時公開予定だ。
《ユマ》
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