2015年1月5日、世界最大の映像配信プラットフォームのNetflixが大手アニメーションスタジオのドリームワークス・アニメーション(DWA)との取り組み拡大を発表した。NetflixはDWAが誇るアニメーション映画の配信権を引き続き保有する。さらにDWAが新たに製作するファミリー向けのオリジナルアニメーションシリーズを世界配信する。オリジナルシリーズは、早くも2つの作品タイトルが挙げられた。ひとつは『ボルトロン(Voltron)』、もうひとつはギレルモ・デル・トロ監督による『トロールハンター(Trollhunters)』である。いずれも2016年に配信をスタートする。『ボルトロン』はもともと、1980年代に日本の東映アニメーションが制作したふたつのロボットアニメ『百獣王ゴライオン』と『機甲艦隊ダイラガーXV』を再編集して米国向けのテレビシリーズとしたものだ。80年代に全米放送されたことから子どもたち人気を呼び、その後長く知られる作品となった。2011年には米国で独自の続編が製作され大手アニメーション専門チャンネルのニックトゥーン(Nicktoons)で全26話が放送された。実写映画化の企画もたびたび浮上している。今回は5年ぶりのアニメーションシリーズとなる。しかも世界的に著名なドリームワークス・アニメーション製作、いま話題のNetflixの配信とこれまで以上に注目されそうだ。地上波全国放送がヒットの原動力、続編はケーブルテレビ局、そして今回は配信と、時代を象徴する作品となった。また日本のロボットものにオリジナルを持つ作品にNetflixが注目したことは、配信コンテンツで日本アニメ的なものが求められていることも示していそうだ。一方、『トロールハンター(Trollhunters)』は、メキシコ出身の大物映画監督ギレルモ・デル・トロによる作品である。デル・トロは『パシフィック・リム』の監督やホビット3部作の脚本などで知られている。テレビドラマでも『ストレイン 沈黙のエクリプス』のヒット作もあり、ファンタジー・SF作品を得意とする。アニメーションでもDWAのヒット作『カンフー・パンダ2』『長ぐつをはいたネコ』の製作総指揮を取っている。今回も、そうした活動の一環と見られる。作品の詳細は明かされていないが、二人の少年が自身の街の下にファンタジーワールドがあるのを知り、冒険に乗り出すとしている。子供たちやファミリーに向けた作品とみられる。NetflixはDWAとの取組み拡大を発表した翌1月6日には、米国・ラスベガスで世界最大の家電テクノロジーの国際見本市CEA(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)にて自社のプレゼンテーションを実施、中国を除くほぼ全世界に配信サービスを拡大すると発表した。ビジネスの拡大に伴い、オリジナル作品もさらに増える。そのなかでDWAとの事業を目玉のひとつに掲げている。キッズ・ファミリー向け、アニメーションはNetflixにとって重要コンテンツとの位置づけである。[数土直志][/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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