東村アキコ「かくかくしかじか」マンガ部門大賞に 第19回文化庁メディア芸術祭受賞作発表  | アニメ!アニメ!

東村アキコ「かくかくしかじか」マンガ部門大賞に 第19回文化庁メディア芸術祭受賞作発表 

第19回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表された。アニメーション部門大賞にはフランスのLABB Boris『Rhizome』が、マンガ部門大賞は東村アキコの『かくかくしかじか』が輝いた。

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2015年11月27日、第19回文化庁メディア芸術祭の受賞作品の発表が東京・乃木坂の国立新美術館で行われた。文化庁メディア芸術祭は、メディア芸術を切り口にアート部門、エンターテインメント部門、アニメーション部門、マンガ部門の4分野から構成される。
スタート当初より徐々に知名度を高め、いまでは日本のカルチャーシーンを代表するアワードとされている。19回目を迎えた今年は4417作品が集まり、過去最多の応募総数となった。

このうちアニメーション部門には、大賞をフランスのLABB Borisによる短編アニメーション『Rhizome』が輝いた。第17回の『はちみつ色のユン』(ユン/ローラン・ボアロー)、第18回の『The Wound』(Anna BUDANOVA)に続き、3年連続大賞は海外作品となった。
優秀賞も4作品のうち3作品、新人賞も3作品のうち2作品が海外からと近年の海外優位、短編優位の流れを感じさせた。
このなかで日本から岩井俊二監督の『花とアリス殺人事件』が優秀賞に、新井陽次郎監督の『台風のノルダ』が新人賞を受賞している。いずれも公開時より評価の高い作品だけに納得の結果だ。

マンガ部門は東村アキコの『かくかくしかじか』が大賞を受賞した。『かくかくしかじか』は、マンガ大賞2015もすでに受賞しており、相次いで大きな賞に輝いた。 
東村アキコは実写、アニメ化もされた『海月姫』や『主に泣いています』などでよく知られている。『かくかくしかじか』はマンガ誌「Cocohana」(集英社)で2012年から2015年の期間連載されていた。

優秀賞には業田良家の『機械仕掛けの愛』、志村貴子の『淡島百景』、田亀源五郎の『弟の夫』が選ばれた。さらに海外から台湾のHo,Ting Fungさんの『Non-working City』が受賞した。ゲイアーティストで知られる田亀源五郎の受賞は、新しい試みを評価するメディア芸術祭らしい結果だ。
同様に同人誌作品から新人賞に選ばれたネルノダイスキの『エソラゴト』も、メディア芸術祭らしい選考だ。新人賞はこの他『たましい いっぱい』(おくやま ゆか)、『町田くんの世界』(安藤ゆき)が選ばれている。
エンターテインメント部門では、ゲーム作品も選ばれている。海外から応募された「Dark Echo」、「Thumper」が優秀賞を受賞している。

[アニメーション部門]

■ 大賞
『Rhizome』LABB Boris (フランス)

■ 優秀賞
『Isand / The Master』 Riho Unt (エストニア)
『My Home』 NGUYEN Phuong Mai (フランス)
『Yl and the Snake』 HAREL Gabriel (フランス)
『花とアリス殺人事件』 岩井俊二

■ 新人賞
『台風のノルダ』 新井陽次郎
『Chulyen, a Crow's tale』 PATRON Agns / LOPEZ Cerise (フランス)
『Deux Amis (Two Friends)』 Natalia Chernysheva (ロシア)

[マンガ部門]

■ 大賞
『かくかくしかじか』 東村アキコ

■ 優秀賞
『Non-working City』 Ho,Ting Fung (台湾)
『機械仕掛けの愛』 業田良家
『淡島百景 』志村貴子
『弟の夫』 田亀源五郎

■ 新人賞
『エソラゴト』 ネルノダイスキ
『たましい いっぱい』 おくやま ゆか
『町田くんの世界』 安藤ゆき
《animeanime》
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