宮崎駿の新作短編に櫻木優平が参加、アニメーション制作にスティーブンスティーブン | アニメ!アニメ!

宮崎駿の新作短編に櫻木優平が参加、アニメーション制作にスティーブンスティーブン

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『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』など数々の傑作を世に送り出してきた巨匠・宮崎駿監督の新作アニメが動き出している。今年8月にスタジオジブリの公式サイトでも制作開始が明らかにされた短編アニメである。
タイトルは明らかにされていないが、三鷹の森ジブリ美術館で上映される予定だ。小さな毛虫であるボロを主人公にした物語で、90年代半ばの『もののけ姫』と同時期に劇場長編映画として企画された。当時は製作に至らなかったが、宮崎駿監督はその後もこの企画を温め続け、今回の制作につながった。

このほど、このアニメーション制作にCGアニメを手がける櫻木優平氏が参加していることが明らかにされた。9月21日にニコニコ生放送で配信された「日本アニメ(ーター)見本市-同トレス-」第32回」で、ゲストに招かれた櫻木優平氏が今後の仕事として、宮崎駿氏と作品制作していると話した。
櫻木優平氏の役割は明確に述べられなかったが、共に制作という点から大きな役割を担っているとみられる。宮崎駿監督のイメージを櫻木優平氏が、CGアニメにしていくといったことが考えられそうだ。またアニメーション制作は、映像企画・制作のスティーブンスティーブンが担当することが言及された。
作品はCGアニメで制作されることになるが、宮崎駿監督は手描きのアニメにこだわり持ち、2008年の『崖の上のポニョ』の制作においてはCGを徹底的に排除したことで知られる。それから7年あまり、宮崎駿監督の新作がCG作品というのも大きなトピックスだろう。

櫻木優平氏は、熊本県出身。実写映像やグラフィックデザインを学んだ後、フルCGアニメ『009 RE:CYBORG』や『ブラック★ロックシューター』(TV)などに参加した。その後、『もうひとつの未来を。』、岩井俊二監督のCGアニメ『花とアリス殺人事件』のCGディレクターを務めた。アヌシー国際アニメーション映画祭にもコンペティション出品された本作で、一躍名を上げた。
ニコニコ生放送の番組は、自身が監督した最新作『新世紀いんぱくつ。』の解説のためである。『新世紀いんぱくつ。』は、「エヴァンゲリオン」シリーズにインスパイアされ、これまでになかった世界観をCGで実現した短編アニメだ。アニメーション制作は、宮崎駿短編も手掛けるスティーブンスティーブンが行った。

宮崎駿監督は2013年の『風立ちぬ』の公開後、長編アニメからの引退を発表した。以降は、三鷹の森ジブリ美術館の展示「クルミわり人形とネズミの王さま展」「幽霊塔へようこそ展」などの企画は手がけたが、映像作品の発表はない。
一方で引退では長編映画からとしていたため、短編・中編の制作の可能性はあるのでないかとされてきた。「毛虫のボロ」の制作にあたりCGを選択したのは、新しい技術の可能性に加えて、体力のなくなってきた現在でもCGの力を借りることで自身の映像のイメージを実現できると判断したのかもしれない。本企画は完成すれば、2013年の『風立ちぬ』以来の宮崎駿監督のアニメ作品となる。
[数土直志]

写真:Photo by Kevin Winter/Getty Images
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