9月18日、幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2015で『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』の制作発表会と新プロジェクトブランド「SIGN」の発表が行われた。登壇したのはプロダクションI.G執行役員の郡司幹雄氏、「SIGN」クリエイティブディレクターの浅井宣通氏、株式会社オリハルコンテクノロジーズ代表取締役社長の高幣俊之氏、「SIGN」テクニカルプロデューサーの糸屋覚氏、映像ディレクターの東弘明氏5名である。郡司氏は『攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』について説明した。このコンテンツは9月14日に発表されたばかり、VR(Vitual Reality:仮想現実)として大きな話題となったものだ。東京ゲームショウ2015でのティザー映像の上映をスタートに、今後Oculus Rift版のティザー映像も公開される。冬にはiOS版とAndoroid版で10分間の映像の全世界配信をスタート、480円で購入できる予定だ。プロジェクトの発案者である浅野氏は、「今年はVR元年」とその意義を説明する。現状VR市場は急激に伸びはじめ、5年後には市場規模が増大し1兆3億円市場になるとさまざまな予測が立っている。何百年後に完成すると思っていたVRが目に見えたことで「時代が追い付いてきた」と語った。そしてVRで映像を制作することで思いついたのが『攻殻機動隊』だったという。高幣氏はこれまでプロダクションI.Gとは『宇宙戦艦ヤマト2199』で関わってきた。糸屋氏と共に今回「東京ゲームショウ2015」で公開されているドームシアターを手掛けた。ドームシアターを「空間を表現するためのディスプレイ」と話し、完成版に期待して欲しいと自信を見せる。糸屋氏は2014年の7月に浅野氏からメールで相談を受けたのがプロジェクトに関わったきっかけだ。新たに立ち上げた「SIGN」ではテクニカルプロデューサーを務める。映像演出を手掛けた東氏は、今回の上映を「体験を生むようなドーム映像」解説した。IGは、今後はプロジェクトブランド「SIGN」を通じて今後新しいテクノロジーを使った表現活動を行っていく。多くの企業やクリエイターが関わる新たなプロジェクトがどのような表現を生み出すのか目が離せない。
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