国内では8月7日に全国公開される映画『BORUTO ‐ボルト‐ NARUTO THE MOVIE』が、早くも米国公開されることになった。米国サンフランシスコに拠点を持つVIZ Mediaは2015年10月10日より全米80都市以上で映画上映すると発表した。映画配給のイレブンアーツ(ELEVEN ARTS)と協力する。 VIZ Mediaは日本のマンガ、アニメなどを手がける米国の最大手企業である。これまで『NARUTO』のマンガやアニメの事業を北米で手掛けている。映画『BORUTO‐ボルト‐』でも引き続き米国展開を担当することになる。 一方イレブンアーツは、アジア映画に強みを持つ映画の配給、流通会社である。アニメでは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズなどを手がけている。日本アニメも得意にしており、今回も人気作品をファンに届ける。
上映都市はニューヨークの他、ロサンゼルス、サンディエゴ、サンフランスコ、シアトルなどの西海岸の主要都市、さらにヒューストン、ダラスなどとなる。都市部を中心に、米国の広い地域で鑑賞が可能になる。 米国では映画興行は3000館から4000館規模の全米公開が中心になりがちだ。大作映画以外の興行は必ずしも多くない。そうしたなかで日本のアニメは、近年、地域や期間を限定することで、公開することが増えている。日本と同様にイベントとして劇場に足を向けるファンのニーズに応えている。映画『BORUTO ‐ボルト‐ NARUTO THE MOVIE』もそうした作品のひとつとなる。