2015年7月11日に公開初日を迎えた細田守監督による長編アニメ映画『バケモノの子』が、好調なスタートを切った。配給によれば、初日15時までの興行収入は、細田守監督の前作『おおかみこどもの雨と雪』の対比162%、約6割増しとなった。2012年公開の『おおかみこどもの雨と雪』は最終興収42.2億円の大ヒットになったが、これを大きく上回る勢いだ。配給は、今後は興収70億円も視野に入るとしている。2015年夏を『バケモノの子』が席巻しそうだ。細田守監督は、独立後最初の長編アニメ『時をかける少女』(2012年)で大きな注目を集めた。小規模公開でスタートした本作は、当初の予想を大きく超える2.6億円のヒットになった。この成功を受けてより大きな興行目指した『サマーウォーズ』(2009年)は16.5億円、さらに『おおかみこどもの雨と雪』が42.2億円と新作が発表されるたびに記録を伸ばしてきた。『バケモノの子』では、さらにその記録が伸びることになる。今回のヒットは、これまでの作品がテレビ放送やBlu-ray、DVDで広く知られるようになったことも理由にありそうだ。細田守の名前が知る人ぞ知る存在から、楽しい映画を創り出す監督としてより多くの人に伝わっている。今回の劇場興行もそうした人気を受けて当初より全国458スクリーンと大きな展開になっている。劇場での観客はこれまで支持の高かった男性層ほか、ファミリー層、ティーン世代の友達同士、女性層、さらに年配世代にまで広がっているという。日本のアニメ界、そして映画界を代表する監督の映画として大きな期待を集めているようだ。『バケモノの子』2015年7月11日(土)http://www.bakemono-no-ko.jp
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