豊永利行×大森監督×横山プロデューサー「アーティスト・豊永利行」を語る/『デュラララ!!×2転のOPができるまで-後編-

インタビュー

池袋を舞台に20人を超えるキャラクターをダイナミックに描き出す群像劇『デュラララ!!』は、成田良悟による同名小説を原作として2010年にテレビアニメされた。それから5年、承、転、結という分割3クールでの2期がスタート、現在進行中だ。
7月から『転』スタートするのを前に、OPテーマを担当し、竜ヶ峰帝人も演じる豊永利行さん、大森貴弘監督、横山朱子プロデューサーの3人に話をうかがった。
[取材・構成=細川洋平]

TVアニメ『デュラララ!!×2』公式サイト
http://www.durarara.com/
「豊永利行ミュージックサイト」
http://www.toyonaga.info/

■ 自分の中の「わからない」も含めて帝人なんだ

―本編についても伺わせてください。まず2014年7月に刊行された短編集『デュラララ!! 外伝!?』(著・成田良悟)から「『私の心は鍋模様』」を第4.5話としてアニメ化しようと思われたのはなぜでしょうか。

大森貴弘監督(以下、大森)
『デュラララ!!×2』本編は物語の要素がぎゅうぎゅう詰めで、描けない裏の時間がかなり多いんです。そこをやっぱり押さえておきたいなと。ポイントは普段出会うはずのなかった人たちが一同に会していること。あの場でどんな会話が交わされていたのかを見せたかったというのがあります。

abesan―制作が決まったのはいつ頃だったのでしょうか。

大森 
かなり早い段階でシナリオもできていましたね。

横山朱子プロデューサー(以下、横山) 
『承』は12話放送でOVAとしてもう1話は作ろう、という話は出ていました。それで、せっかくなら総集編も付けて少し長めの尺で劇場上映できたらおもしろいんじゃないかなということでこのような形になりました。

―『承』の後半とは違い、竜ヶ峰帝人にとってはものすごく平和な時間が『第4.5話』では流れていきます。

大森
時系列としては『承』の4話と5話の間、セルティにかけられた懸賞金の事件が一段落した後の話になります。最初、帝人は久しぶりにセルティと会うことにビクビクしていたりもする。

豊永利行(以下、豊永) 
あの場では帝人として反応していければと思いながら演じてました。花澤香菜さん演じる園原(杏里)さんと隣の席になってからは、その場にいない紀田(正臣)くんへの思いも出しつつ。口にできない思いや懐かしさが帝人と紀田くんの思い出話に集約されているのかなと思います。

大森 
杏里の回想も描かれますが、それは帝人に話してるわけじゃないんです。話そうとしてやめて、自分の中で張間美香との出来事を思い出している。

豊永 
そうですよね。回想中の園原さんは自分の世界にいて、気がついたら帝人と美香が自分の胸について話している(笑)。

大森 
杏里にとっては斬り裂き魔事件を経て、罪歌を身に宿すという出来事の最中に美香と知り合っているので、素直に人には話せない記憶というところでもあるんです。

豊永 
視聴者のみなさんにも改めて各登場人物が抱えているものを整理してもらう機会になっているんじゃないかと思います。

大森 
あと、僕的には田中トムをちゃんと描けたのはよかったなと思います。彼はセルティに次ぐ常識人だし、『承』の第7話で静雄が警察署から出て来る時に傘を持って待ってたりする。もう演歌の世界ですよね(笑)。そういうトムをちゃんと描きたかったので、第4.5話はすごく満足です。

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「デュラララ!!×2 第4.5話」初日舞台挨拶より


(C)2014 成田良悟/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/池袋ダラーズ
《細川洋平》

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