豊永利行×大森監督×横山プロデューサー「アーティスト・豊永利行」を語る/『デュラララ!!×2 転』のOPができるまで-前編-

インタビュー

池袋を舞台に、高校生や色を持たないカラーギャング・ダラーズ、首なしライダー、情報屋など20人を超えるキャラクターが複雑に絡まりながら、時間・場所を飛び越え事象の表裏をダイナミックに描き出す群像劇『デュラララ!!』。成田良悟による同名小説を原作とし、2010年にテレビアニメの第一期が放送された。それから5年。承、転、結という分割3クールでの放送が発表された『デュラララ!!×2』は『承』が好評のうちに幕を閉じた。
そして7月からはいよいよ2クール目『転』がスタートする。OPテーマには、竜ヶ峰帝人を演じる豊永利行に決定。シアターブルック、ROOKiEZ is PUNK’D、OKAMOTO’Sに続いて、昨年末アーティストとしてメジャーデビューを飾ったばかりの豊永が、作詞作曲も手がける。
『デュラララ!!×2 転』でOPテーマ主題歌を飾る「アーティスト・豊永利行」を中心に、さらにシリーズの展開についても豊永利行、大森貴弘監督、横山朱子プロデューサーの3人に話をうかがった。
[取材・構成=細川洋平]

TVアニメ『デュラララ!!×2』公式サイト
http://www.durarara.com/
「豊永利行ミュージックサイト」
http://www.toyonaga.info/

abesan■ みんなの認識を覆したい

――アーティストとして2014年12月に『Reason……』でメジャーデビューされてから半年、今度は『デュラララ!!×2 転』のOPテーマを担当されます。決まった際の感想をうかがえますか?

豊永利行(以下、豊永) 
「僕でいいんですか?」と、まず思いました。メジャーデビューシングルでPSVのゲーム『デュラララ!! Relay』の主題歌を歌わせてもらった時、横山プロデューサーから「この後も引き続きよろしくお願いします」と言っていただいたので、頭の片隅の方に「もう一回くらいタイアップさせていただけるのかなあ」なんて淡い期待を抱いていたんです。その時が予想以上に短いスパンでやって来てました。 

豊永 
物語も「起承転結」の『転』。『デュラララ!!』第2期の2クール目というキモのシリーズです。一番物語が動くだろうという『転』で主題歌を担わせていただくというのは、ものすごいプレッシャーではありました。
でも引き受けたからには、歌のクオリティはしっかり作って、音に関してもたくさんこだわらせていただきました。

――『Reason……』から約半年、作家がいるなら問題はないのですが、作詞作曲もご自身が手がけられています。かなりハイペースだなと感じましたが、その辺の苦労はなかったのでしょうか。

豊永 
そうですね。ギリギリまで粘りました。歌詞の意味合いだったり、メロディーの細部。それから間奏も含めた曲構成に関してのディスカッションを何度かさせていただきました。これまでもインディーズでずっと音楽制作はしていたんですけど、作り方の違いも大きく刺激的でした。

――横山プロデューサーは『デュラララ!!』本編の主題歌を豊永さんに、という提案をなさったご本人ということですが。

横山朱子プロデューサー(以下、横山)
豊永さんは竜ヶ峰帝人の時とアーティスト活動をされている時の声がぜんぜん違うんです。そこで「是非試しに一曲作ってみよう」というところから始まった『Reason…』がおかげさまで好評だったので、じゃあ次もやってみようと。
音楽活動も長いし、舞台にも立たれる豊永さんの幅広い活動から生まれる詞や曲がポイントで、ここでは帝人役だからという部分は取っ払ってやっていただいてます。こんなことなかなかできないし、なによりおもしろい企画なのでそこを盛り上げられたらと思っています。

豊永 
僕の意志を尊重してくださったり、寛容なスタンスでこちらのこだわりも聞いてくださるので大変助かっています。

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――正式なオファーはいつ頃されたのでしょうか。

大森貴弘監督(以下、大森) 
僕が相談されたのは『転』のアフレコが始まったあたりですね。

横山 
今年の2月頃です。

――その時、大森監督はどう思われたのでしょうか。

大森
第1期もそうだったけど、成田良悟さんの原作は主人公が主人公らしからぬ部分がある。その中で、『転』以降は表に出てくるのとはまた違った形で帝人を中心に物語が回っていくので、そこで豊永さくんが歌うのはおもしろいなと思いましたね。作品のことは誰よりも分かってくれていると思うので、そこは信頼してお願いしました。

横山 
曲を聞いていかがでした?

大森 
「大人っぽいなあ」と思いました。最初に会ったのは豊永くんが21才の時。今までお願いしてきた役は青年や少年の役が多く、その印象で曲を聞いたら「あ、大人だ!!」と(笑)。

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《細川洋平》

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