「テラスハウス」がNetflixで復活 フジテレビと共同でコンテンツ制作する狙いとは | アニメ!アニメ!

「テラスハウス」がNetflixで復活 フジテレビと共同でコンテンツ制作する狙いとは

6月17日、Netflixとフジテレビが共同会見を開き、共同でコンテンツを制作することが発表された。「テラスハウス」の新シリーズ、オリジナルドラマ「アンダーウェア」と2つのタイトルがNetflixで独占先行配信されることになる。

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Netflixがフジテレビとオリジナルコンテンツを制作することが6月17日明らかになった。東京・お台場で開催された記者会見でNetflixのプラットフォーム上で先行独占配信していくことが発表された。
第1弾として若者を中心に人気を博した「テラスハウス」の新シリーズ「TERRACE HOUSE NEW SEASON COMING(仮)」、そしてオリジナルドラマ「アンダーウェア」がNetflixを皮切りに世界同時で放送される。両作品とも日本でのローンチと同時に視聴可能になる。

日本での正式ローンチが発表され、その注目はますます高まっているNetflixだが、民放ともタッグを組んで日本市場へ乗り込むことになる。会見にはフジテレビジョン常務取締役の大多亮氏、Netflix代表のグレッグピーターズ氏が登壇し、共同コンテンツ制作について発表した。大多氏はNetflix側から今回の話しを持ちかけられたと語り、グレッグピーターズ氏は「フジテレビは素晴らしいクリエイターであり、良い視聴者もいるのが魅力」としながらも、「未来における同社のビジョンに共感し、共にコンテンツを作っていきたいと思った」と語る。
Netflixは日本進出にあたり、10~20代の若い層にまずはアプローチしたいとしている。その狙いが「テラスハウス」という作品の視聴者層としっかり重なったというわけだ。

「テラスハウス」は、2012年から2014年まで放送された、シェアハウスで同居する男女の日常を記録したリアリティーショーで、若者を中心に人気を集めた。新シリーズでは過去の出演者達の登場は未定としてるが、基本的には舞台も登場人物も一新され、本日より入居者も全世界同時に募集が開始される。全18話の予定。
そしてオリジナルドラマ「アンダーウェア」は、フジテレビが得意とするジャンルで新たな作品を投入する。全13話と、1クールのテレビドラマと同じ程度のボリュームになることが想定される。
なお、英題は「Atelier」となるが、世界展開にあたり、Netflix側から名前を変えるべきと進言があったという。

Netflixの日本進出発表以後、日本の動画配信事業者の動きも活発になっている。エイベックス通信放送とNTTドコモが提供する「dビデオ powered by BeeTV」は4月に「dTV」へとリニューアルした。このリニューアルが明らかにNetflix進出に対抗するものであることは会見の登壇者も口にしていた。
一方でテレビ局も積極的に動画配信プラットフォームとの連携を図っている。5月にはフジテレビがHuluと作品を相互供給することを発表している。

そして、本日の発表では、コンテンツ提供だけでなく、コンテンツも共同制作していくことが明らかになった。「テラスハウス」という、続編が待ち望まれた強力コンテンツを投入するということもあり、フジテレビのかける意気込みも感じてとれる。
いずれのタイトルも、Netflixで独占先行配信をした後、地上波、「FOD・フジテレビオンデマンド」で展開されていく。フジテレビオンデマンドでの配信について大多氏は「狭義ではライバルだが、課金体系が異なるので、広義ではライバルにはならない」としている。

今回の共同コンテンツ制作について、フジテレビとしては世界展開においても重要であることがわかる。「非常にドメスティック」とするテレビ局のビジネスがNetflixによって世界に広く展開されていく。
Netflixも日本のクリエイターと一緒に、現在展開中の地域のほか、アジア地域でも展開していくとしている。Netflixの日本進出が今後のコンテンツ流通についてどのような変化をもたらすのか、今後の動向にも注目が集まる。
《宮崎 紘輔》
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